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45歳の悲願!カズ、フットサルで11月W杯出場だ!

[ 2012年9月3日 06:00 ]

今年1月にエスポラーダ北海道の選手としてフットサルの試合に出場した三浦

 カズがW杯へ!日本サッカー協会がJ2横浜FCの元日本代表FW三浦知良(45)にフットサル日本代表入りを正式要請したことが2日、分かった。

 カズも前向きに検討しており、今月の日本代表の国内合宿に参加することが決定的となった。今回の合宿は11月1日開幕のフットサルW杯タイ大会に向けた最終調整の場。サッカーでは果たせなかったカズのW杯出場がフットサルで現実となる。

 ついに夢がかなう。カズが「人生そのもの」とまで言うW杯の舞台に立つ瞬間が近づいて来た。日本サッカー協会幹部は先月29日、都内で秘密裏にカズと接触。今月10~12日(磐田)、24~27日(名古屋)に予定しているフットサル日本代表の合宿参加を正式要請した。関係者によると、現在のフットサル日本代表にいかにカズが必要かを懇切丁寧に説明し、熱意を伝えたという。

 2度の合宿はW杯に向けチームの完成度を高める大切な場だが、その前後にはJ2のリーグ戦が行われる。来季のJ1昇格の可能性を残している横浜FCを離れることにはもちろん、後ろ髪を引かれる思いがある。一方で、日本協会側の熱意も十分過ぎるほど受け止めている。フットサルW杯を目指すのであれば、合宿に参加してしっかり準備を整えたいという考えも持っている。それだけに、さまざまな条件がクリアされることが前提だが、参加は前向きに検討中という。

 2日の栃木戦は体調不良で欠場したが、今週中には練習に復帰する見通しだ。7日に発表予定の磐田合宿のメンバーは、カズのコンディション次第で見送られる可能性もあるが、24日からの名古屋合宿への招集は決定的という。

 カズのW杯出場が具体化したのは今年1月。エスポラーダ北海道の一員としてFリーグデビューを果たした。ぶっつけ本番の状況だったが、抜群の存在感で勝利に貢献。視察したフットサル日本代表のミゲル・ロドリゴ監督は一目ぼれし、W杯での招集を示唆していた。今後、2人で直接対話の場も設ける予定という。夢の実現は確実に近づいている。

 W杯への思いは誰にも負けない。先頭に立ってW杯出場を目指してきたが、94年米国大会はアジア最終予選“ドーハの悲劇”で出場権を逃し、98年フランス大会は直前にメンバー落ち。だからこそ、カズはまだ歩を緩めなかった。45歳になった今でも「サッカーを続けている限り、W杯の可能性はゼロではない」と言い続け、誰よりも真しにサッカーと向き合っている。

 W杯は11月1日にバンコクで開幕する。前回覇者ブラジル、ポルトガル、リビアと同組の日本は初戦でブラジルと激突。プロ生活をブラジルでスタートさせたカズにとっては最高のシナリオと言える。日本協会との話し合いが順調に進めば、カズの夢が現実のものとなる。

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