徒歩での帰宅、経路を十分考えて
大地震が発生すると、鉄道は被害を受けたり、施設の復旧や安全の確認のため多くの路線で運行を中止する。道路も家屋の倒壊で通行止めになったり、緊急車両専用となって封鎖されている可能性がある。歩いて帰宅する場合、テレビやラジオで交通情報を集め、あらかじめ経路を十分に考える必要がある。
内閣府や自治体は慌てて行動しないように注意を呼び掛けている。一般的に自宅まで十キロ以内の場合は徒歩で帰宅が可能とされるが、自宅までの帰宅距離が二十キロ以上ある場合、全員が「帰宅困難者」になる。
帰宅は慌てず、学校や企業、ガソリンスタンドなどで道路の規制状況などを確認。スニーカーなど歩きやすい靴を履き、携帯ラジオで状況の変化を確認しながら移動するよう自治体などは呼び掛けている。
一方、家庭でもテレビ、ラジオや新聞の情報に注意し、デマに惑わされないようにすることが大事。テレビ、ラジオはつけっぱなしにしておく。消防、警察、市町村も避難情報などを流すため、聞き逃さないよう注意する。
火はできるだけ使わない。ストーブなどをやむを得ず使う場合は自動消火装置があるものに限り、小さな余震でもすぐに火を消す。近くに燃えやすい物や転倒しやすい物を絶対に置かないようにしたい。