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80歳のNaughty Girl 白石かずこ ”今”の”愛”を詠う ~Poetry&True Jazzの夕べ~

白石かずこ
詩人。
カナダのバンクーバー生まれ。7歳で帰国、10代から詩を書き始め20歳で『卵のふる街』上梓。
1970年『聖なる淫者の季節』でH氏賞。その後数々の文学賞受賞。
1970年代には30数カ国の世界詩人祭、作家会議に招かれ詩の朗読、講演を行い、米国ビート作家たちとの交友も知られる。
JAZZや舞踏とのコラボレーションでは世界的草分け。
1998年紫綬褒章。2010年三冊目の英訳詩集がNYで出版されるなど、近年も脚光を浴びている。今年80歳。

詩篇紹介
死んだジョンコルトレーンに捧げる(抜粋)

非常に たくさん 意味の上を
生きることに 激烈であったあなたの
意味を超えた美しさからは
雨がブルーに ふりはじめ
人たちは
その意味の豊穣の上に あぐらををかき
乞食のように 音のコメを手づかみで食べながら
さんざんと みじめに 金色に
なくのであった

コルトレーン
天国の
穴に 入ってしまったコルトレーンよ

あなたがいなくなったので
地上には また ひとつの 巨きな
ない音の 穴があいた
ひとびとは
その穴の まわりに這いより
ないひとの ない音を恋い
ぬぎすてられたシャツ あるいは
レコードカバーにしがみ
なつかしみ 哀しみ 恋し
うめき 怒り 泣くのであった

クル・セ・ママ
クル・セ・ママ

井野信義
日本の代表的なベーシストの一人。
24歳の時、日野元彦と知り合いリズム・セクションとして日本のほとんどのジャズマンと演奏・録音。
80年、初リーダー・アルバム「マウンテン」を制作。
渡辺香津美、山木秀夫と全国ツアー。
83年よりヨーロッパ・ツアーが頻繁になり、ベルリン・ジャズ・フェスティヴァルを皮切りにヨーロッパのほとんどのジャズ・フェスティヴァルに出演。
国内の主要なジャズ・ミュージシャンのみならず、数多くの来日ミュージシャンとも共演。
故エルヴィン・ジョーンズが信頼をよせていたベーシストでもある。
白石かずことは、沖至(tp)らと同様、JAZZ界の盟友の一人。
1988年アレン・ギンズバーグ来日時の詩会でも井野がBassを弾いている。
http://contrebasse.haru.gs/

大野慶人
舞踏家
1959年土方巽の「禁色」で少年役を演ずる。
以後、アルトー館、暗黒舞踏派公演に参画。
86年以降大野一雄の全作品を演出。
1998年、郡司正勝氏の遺稿を基に自身のソロ作品「ドリアン・グレイの最後の肖像」を上演。
昨2010年、103歳で召天した父・大野一雄は、白石かずこと国内外でたびたび共演した。
今回はかずこが大野一雄に捧げた「「今から函館にかえる」と大野一雄は言う」での慶人さんの踊り(’09)を再演頂くこととなった。
http://www.kazuoohnodancestudio.com/

上野雄次
花道家/アーティスト
1967年生まれ 1988年花道を学び始める。展覧会や野外でのインスタレーション作品の発表の他、2005より「はないけ」のライブパフォーマンスを開始。
地脈を読み取り、花をいけることの独自な生きる世界を立ち上げ続けている。創造と破壊を繰り返すその予想不可能な展開は、各分野から熱い指示を得ている。
詩人、写真家、ミュージシャン、工芸家、ファッションデザイナー、ダンサーとのコラボレーションも多数。
http://ugueno.com

4/8(金)
80歳のNaughty Girl
白石かずこ ”今”の”愛”を詠う
~Poetry&True Jazzの夕べ~

出演:白石かずこ 詩・READING
   井野信義 BASS
ゲスト:大野慶人 舞踏
デコレーション
花いけ:上野雄次
ひかりあそび:ILLUMINE-MUSICA
記録:fabrica[ *]/BAMBIENT

開場/18:00
開演/19:00

料金/予約 3000円+ドリンク代
   当日/3500円+ドリンク代