国税、海外遺産の監視強化 申告漏れ増加に対応
相続税の納税を巡っては海外に資産を移し、税逃れを狙うケースが目立っている。国税庁によると、2010年6月までの1年間(09事務年度)に相続税の税務調査で見つかった海外遺産の申告漏れ総額は、統計の公表を始めた01年以降最多の91億円。このうち33億円は悪質な隠蔽行為があったとして重加算税の対象となった。
遺産は預貯金や有価証券、不動産などが中心。1件あたりの申告漏れ額も過去最多の1億661万円に上...
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