まさか、政府高官が辞任を求めることで、大変なところからの「脱出」を促した?まさか・・・ | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

まさか、政府高官が辞任を求めることで、大変なところからの「脱出」を促した?まさか・・・

秘書です。
非常時において、最も危険なところの最前線に立つことこそリーダーの証、エリートの証。
だからこそ、平時においても尊敬されます。
もしも、非常時に、真っ先に、危ないところから逃げるようなことがあれば・・・


2011/04/18-22:49時事通信の「前エネ庁長官、月末に顧問辞任=原発事故で批判-東電」より。
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2011041800835

・東京電力の顧問を務める前資源エネルギー庁長官が18日、同社に辞任を申し出たことが明らかになりました。4月末で退任します。

→時事通信は「東日本大震災による福島第1原発の放射能漏れ事故への対応の不手際などで、官僚の「天下り」への批判が高まったことが背景とみられる。」と書いていますが、本当にそうでしょうか?

→本ブログでさえも、大震災以後は天下り批判はしていません。国民総力戦体制を構築すべき時、官僚OBは政府と東電との連絡役には重要な役割を果たせるのではないでしょうか。菅官邸の東電への不信感解消にも役割を果たせるはず。


→枝野幸男官房長官の18日の記者会見で元エネ庁長官らの顧問の自発的辞任を促したことのほうが非常時対応としてはおかしいのではないでしょうか。

→2-3年の天下り「自粛」とは、東電が原発対応している間の困難な時期には天下りしない、でも問題が片付いたら天下りを再開する、ということにも受け止められます。結局、「官僚は大変なところにはいかない、安全なところにしかいかない」ということなのか?


→東電の下請け会社のみなさんが「大変なところ、危ないところ」でがんばっている。そんな中、「大変なところから逃げる、危ないところから逃げる」と受け止められはしないか?

→政権は、平時には天下りをさせておいて、非常時には大変なところから官僚OBを「脱出」させている、そのための誘い水として政府高官が辞任を求めることで「脱出」を促した?まさか・・・。そして、そのために天下り容認方針を変えた・・・まさか・・・

→非常時にこそ、現場で活躍したいという官僚OBもいるでしょう、ご本人も忸怩たる思いかもしれない、と思うのですが・・・