レンタカーとは
皆さんはレンタカーを利用したことがありますか?これまでに何度も利用経験があるという人は、その利用の仕方や便利さなどにも詳しいでしょう。しかし、一度も利用したことがない人のなかには、車の借り方から始まり、何もかも分からないという人も多いのではないでしょうか。
このページを最後まで読んでいただければ、レンタカーって?と聞かれたとき、詳しく答えられるようになっているでしょう。まずはレンタカーのあれこれについて分かりやすく解説します。
目次
- 1. レンタカーとは?
- 1.1 レンタカーの借り方
- 1.2 レンタカーの料金を知るには?
- 1.3 レンタカーの乗り捨てとは?
- 2. 予約のキャンセルとは?レンタカーで事故を起こしたら?
- 2.1 レンタカーをキャンセルするには?
- 2.2 キャンセル料の相場とは?
- 2.3 レンタカーで事故を起こしたら?
- 3. レンタカーの車種とクラスとは?
- 3.1 レンタカーの車種
- 3.2 レンタカーのクラスとは?
- 4. まとめ
レンタカーとは?
レンタカーとは、有償で貸し出す自動車のこと、及びそれにより代価を受け取る事業自体のこと。
日本では道路運送法第80条において、レンタカー事業は「自家用自動車有償貸渡業」と呼称されており、国土交通省の下部組織である、運輸支局の許可を得られれば行うことができます。
その際、レンタカーは顧客の事故と隣り合わせの事業のため、一定基準以上の自動車保険(共済)に加入し、詳細な加入計画を提示することも不可欠。
また、一般的にレンタカーのナンバープレートのひらがな部分は「わ」となります。ただし、レンタカーのナンバープレートに割り当てられているひらがなには「れ」もあり、その2種類のナンバープレートのレンタカーが存在します。
また「レンタルバイク」の場合、法令上「二輪の自動車」とみなされるため、レンタカー同様「貸渡自動車」となり、ナンバープレートは「わ」と「れ」になります。
レンタカーの借り方
初心者でも安心なレンタカーの借り方は、一般的に以下のような流れです。
①レンタカー会社を選びます。
レンタカー会社の比較サイトは多数存在しますので、検索しアクセスをします。
特に、大手企業等が運営している比較サイトでは、希望の条件を選択するだけで比較結果を表示してくれるものもあるので、活用するのもひとつのポイントです。
また、レンタカーはネット予約と会員登録をすると大幅に値引きされることも多いため、必ず公式サイトをチェック。
以下が条件の一例ですが、自分が「優先する条件」を重視し比較・検討しましょう。
選び方1:貸し出し・返却時間や場所から選びたい。
例)
- 当日1時間前からの、急な利用や短時間利用をしたい。
- 空港や駅、宿泊先近くの店舗を予約したい。
- 借りてから、最短距離で目的地に到着したい。
- 早朝や深夜に、出発や返却をしたい。
- 利用店舗の場所・営業時間が、希望に近い会社を利用したい。
選び方2:利用目的に合った車種を比較して選びたい。
例)
- 利用人数や目的に合わせて、多くの車種から選びたい。
- 普段乗り慣れている車種を利用したい。
- 日頃なかなか乗る機会のない、電気自動車を利用したい。
- 車内で音楽を聴きたいため、携帯オーディオ対応車が良い。
- 引越しなど、荷物運びに便利な軽トラックを利用したい。
- 冬のスキー場に行くため、スタッドレス装備の車を利用したい。
選び方3:得するキャンペーンやエリア限定プランを比較して選ぶ。
例)
- 各レンタカー会社が行っている、「様々な特典付プラン」を活用してお得に利用したい。
- 「ポイントを貯めるとお得なプラン」でポイントを得たい。
- 観光地の入場券など、特典付プランが多い「エリア限定プラン」で旅行を楽しみたい。
選び方4:大手のレンタカー会社を選ぶ。
例)
- 補償サポートが手厚く安心かつ全国に店舗があり、便利な大手のレンタカー会社を選びたい。→大手5社程度の基本的な情報(全国の店舗数・24時間営業の有無・ETC貸し出しの可否・貸出時間単位・乗り捨てサービスの有無・当日受け付け時間など)が掲載されているサイトもあります。
注意事項)
- 特に初心者や免許取得後間もない人は事故率が高いため、料金の安さよりも「保険・補償」が手厚い会社を選ぶことが重要です。「値段が安いから」という理由だけで選ぶと、レンタカーで事故を起こしたときなどに修理代の支払い義務が生じる等取り返しのつかないことになるので、十分注意しましょう。
- 必ず「免責補償制度」に加入しましょう。事故を起こした場合、最大で10万円の支払い義務が免責でき(支払わずに済み)、1,000円/1日ほどの追加料金で加入できます。
- 標準プランでも、対物補償の限度額が「無制限」になっている会社も複数存在します。そういった会社のプランを選択するか、追加料金が必要でも、対物補償は無制限のプランを選びましょう。一部の格安レンタカー会社の標準プランでは、対物補償の上限が「3,000万円」です。
しかし、高級車との事故を起こすと、3,000万円以上の支払い義務が生じる可能性があります。その面からも大手のレンタカー会社がオススメですが、「大手・有名」と言ってもすべての会社の補償が手厚い訳ではないため、先述した点は、自らよく確認しておきましょう。
②事前にネットか電話で予約します。(直接店舗に行き予約することも可能)
予約手順1:レンタカー会社に予約する。
レンタカー会社を選択したら、その会社のサイトに必要事項(空車の有無と料金の検索・出発日・出発場所・希望車種等)を入力して予約します。または、電話で同様に予約しましょう。
ネット予約の場合、予約時に判明している料金の支払いもオンライン決済(クレジットカードからの引き落としでレンタカー料金を決済できるサービス)が大半のため、利用後の超過料金等以外の支払いも済みます。
有効なクレジットカードを持っていない人や現金払いの場合は、健康保険証などの「本人確認書類」があれば利用することができる場合も。ただし、現金払いの場合は車種やクラスが限定されてしまうことが多いようです。
また、会社によって異なる部分があるため公式サイトに記載の指示に従うことが重要です。基本的には、利用する2日前までには予約しておくと、車種の希望なども叶いやすいでしょう。
予約手順2:予約の完了を確認する。
予約が無事完了すると、「予約内容確認メール」等が届きます。予約内容確認メールを、プリントした紙が必要な場合もあるので注意しましょう。
③当日、レンタカーを借りに指定した店舗へ行きます。
通常、免許証の提示と名前のサインのみです。
申込者以外に複数の運転者がいる場合は、会社によって全員の免許証(コピー可)が必要なこともあります。(原則的に申込者は原本提示が必須)。
必要な物や条件などは、利用するレンタカー会社のホームページに記載されていることが多いため、事前に確認しましょう。
④出発前に車両の状態をスタッフとチェックします。
車体に傷などがないかを店舗のスタッフとチェックしますが、これはその車両を貸す前と返却後の状態に変化がないか確認するために行われます。
このタイミングで、操作の方法などの質問があればスタッフに質問しておきます。分かりやすく教えてくれるでしょう。
⑤いざ、レンタカーで出発!返却前にガソリンを満タンにします。
スタッフとの確認が終わりレンタカーを借りたら、目的地に向かって出発です。注意深く運転しましょう。
出発時には満タンの状態です。返却時も、必ずガソリンは満タンにしましょう。
⑥車両を店舗に返却します。
レンタル受け付け時同様に「スタッフと一緒に車両をチェック」し、問題がなければ返却完了です。忘れ物がないかなどには注意しましょう。
返却時まで気を抜かず、「レンタカー」を使いこなして便利に楽しみましょう。
レンタカーの料金を知るには?
レンタカーの利用料金を知るには、どうすれば良いのでしょうか?レンタカー会社各社の公式サイトには、車種ごと及び時間ごとなどの基本料金表が掲載されているものも。それを参考に、さらに利用者が詳細な希望条件等を入力すると、予約の確定前に、おおよその料金をWeb上で再計算し示してくれます。
希望条件と料金に納得してから予約できるよう工夫されているサイトが多いので、心配はありません。
レンタカーの乗り捨てとは?
乗り捨てとは「ワンウェイ」とも呼ばれ、借りた店舗とは別の都合の良い店舗に車を返却できるサービスです(例えば、盛岡の店舗で借りて仙台の店舗に返却)。
片道だけレンタカーを利用したいという場合や、空路などで旅行に行き帰りは荷物が増えてしまったから乗り捨てレンタカーを利用したい人、引越しに使用し、車は引越先の近くの店舗へ返却したい方などの活用が多いようです。
ただし、乗り捨てを利用するための条件はレンタカー会社によって異なります。例を挙げると借りる時点で返却する店舗を指定しなければならない会社や、そもそも乗り捨てサービスを行っていない会社もありますので注意が必要です。
また、この乗り捨てサービスは無料で付帯しているものではなく、基本的には通常のレンタカー使用料に加え別途追加料金が発生することが多いことも念頭に置いておきましょう。
乗り捨てサービス(各社「ワンウェイ○○」など独自の名称を付けている場合が多い)の利用には、事前予約が必要な会社が多数ですが、ネット予約の際、予約フォームで出発店舗と返却店舗を入力するだけで、おおよその料金が分かるようになっているサイトが大半ですから安心ですね。電話予約の人は、気軽に店舗に質問してみましょう。
予約のキャンセルとは?レンタカーで事故を起こしたら?
レンタカーの予約のキャンセルとは?キャンセル料はどれくらいかかるのでしょうか?
また、事故などのトラブルを起こしてしまった場合はどのような対応が適切なのでしょうか?ここでは、それらについてご説明します。
レンタカーをキャンセルするには?
レンタカーを予約したものの、いざ当日天候悪化により利用しなくなった、一緒に乗る人の体調不良により外出自体できなくなった、などの事情により、レンタカーのキャンセルをする場合はどのようにすれば良いのでしょうか?
キャンセルの方法
予約した店舗指定のキャンセル方法で、キャンセルを行います。
どの店舗でも、次の3点におけるいずれかの方法は受け付けています。
- 店舗へ直接電話連絡
- コールセンターへ電話連絡
- Web上で予約取り消し
ただし、予約をキャンセルするとキャンセル料(取消手数料と呼ばれる場合もあります)が発生してしまうことが多いです。そういった面からも、利用予定日時の計画は事前にしっかり立てましょう。
予約日の約1週間前から、キャンセル料が発生する会社が多いようです。
キャンセル料の相場とは?
キャンセル料の相場
キャンセル料も、各レンタカー会社により差異はありますが、一般的に以下が相場です。
- 7日前:無料
- 6~3日前:基本料金の20%
- 2~1日前:基本料金の30%
- 当日:基本料金の50%
※ただし、上限金額の指定がある場合が大半でその相場は、4,000~6,000円です。
レンタカーで事故を起こしたら?
もし、「擦った!」「ぶつけた!」「事故を起こしてしまった!」など、何らかの理由でレンタカーに傷を付けてしまった場合は、どんなに小さな傷でも、必ず警察とレンタカー会社に連絡しましょう。
レンタカー会社がその傷の修理代などを補償してくれるためには、警察からの事故証明が必要だからです。せっかく保険に加入していても、事故証明がないと補償会社から修理代は払われません。
警察に連絡しなかった場合、傷の修理代は契約者が「実費+α」も支払わなければならなくなります。
返却時にもスタッフが注意深くチェックしていますので「傷がばれない」ということもないと考えた方が良いでしょう。
あとで多額のお金を支払わざるを得なくなるより、まず警察、次にレンタカー会社へと連絡することが重要です。
警察によっては、車の小さな傷程度では相手にしてくれない可能性もありますが、「レンタカーである」等事情を説明しましょう。そして、落ち着いてレンタカー会社の指示に従うという行動が理想的です。
レンタカーの車種とクラスとは?
レンタカーには、車種やクラスと呼ばれる呼称があります。車種をご存知の方は多いと思いますが、「クラス」とは何でしょう?車種の再確認と共に、解説します。
レンタカーの車種
レンタカーの車種とは「レクサス」、「エスティマ」、「アルファード」など車の種類のこと。大手のレンタカー会社では、ETC車載器付き(カードは契約者の物を使用)の車や、禁煙車がラインナップに加わるところも増加しています。
また、すべてのレンタカー会社ではありませんが、電気自動車やペット同伴可能な車、福祉車両、キャンピングカーなどレンタカーのバリエーションも豊富になってきました。
車種は、目的に合わせて選ぶことが重要です。街へのショッピングに利用する場合は、小回りのきく軽自動車やヴィッツなどの小型車、ある程度大きな荷物を運びたいときはハイエース、デートに利用したいときは高級車やスポーツカー、大量の荷物を運搬したい場合は2トントラック、などのように選択すれば、よりレンタカーを活用できます。
レンタカーのクラスとは?
レンタカーのクラスは、1,000cc、1,300cc、1,800ccなどの車の排気量と車のサイズ(車体の大きさ)により分けられていることが多く、クラス分けの基準や表記も、レンタカー会社によって異なります。
先述のクラス分けにより、クラスは例えば、軽自動車は「K」、排気量が小さく車体も小さい車は「SA」、気量や車体も大きい車は「KSS」などとアルファベットで表記されるのです。
一般的に排気量と、車体が大きい車のクラスは上がり料金も高くなりますが、同クラスでも車種により、料金に差異が出る場合もあります(人気車種やハイブリッド車は高めの価格設定になるなど)。
車種同様、使用する目的により適切なクラスのレンタカーを選択しましょう。
まとめ
ここまでレンタカーについて解説してきました。レンタカーというシステムについてよく分からないため、これまで敬遠していた方々も、これを機会に詳しくなっていただけたかと思います。
また、ホームメイト・リサーチでは、全国のレンタカー会社やその周辺の生活施設の検索ができますので、こちらも合わせてご利用いただけます。