インドネシア、2030年までに英国抜き世界7位の経済になる可能性=マッキンゼー

 [ジャカルタ 18日 ロイター] マッキンゼー・グローバル・インスティテュート(MGI)は18日に発表されたリポートで、インドネシアが2030年までに英国を抜き世界第7位の経済大国になる可能性があるとの見方を示した。
 米コンサルタント大手マッキンゼー・アンド・カンパニー系のMGIは、インドネシアの人口動態や都市化、中間所得層の拡大が経済成長の追い風になるとした。世界第4位の人口を抱えるインドネシアの消費人口は2030年までに9000万人増加し、サービス部門では1兆1000億ドルの経済効果が見込まれるという。
 ただ、経済成長の妨げとなっている長年の保護主義、過剰規制、脆弱な物流インフラを改善する必要があるとした。
 インドネシアは年率で5%以上の成長を維持しているが、2030年までに英国を追い抜くには6%の成長が必要となる。第2・四半期の国内総生産(GDP)伸び率は、中間層の消費拡大や投資増で、予想を上回る前年同期比6.4%となった。
 MGIはまた、インドネシアが目標成長率を達成するためにはさらに熟練労働者が必要との見方を示した。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab