アップルの「Thunderbolt」ってそもそもなんだっけ? を解説します

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アップルの「Thunderbolt」ってそもそもなんだっけ? を解説します

新しいMacbook Air は、Sandy Bridge(Core i5 / Core i7)搭載、そしてThunderboltもついて前世代からより高スペックになって登場しました。

でも「Thunderbolt」って何だっけ?実は使った事ないんだよね...、そんな方のために、アップルの一押しの技術である「Thunderbolt」について、まとめてみましたよ。

「Thunderbolt」とは、コンピューターと周辺機器を繋ぐ新しい技術

ノートPCを文字通り膝の上に置いて仕事したりするのって、一時的なものですよね。

通常は、デスク上に置かれた状態で、様々なインターフェースを通じて無数の周辺機器に接続されていることがほとんどです。

インテルの開発したThunderbolt(以前はLight Peakとして知られていたI/Oインターフェーステクノロジー)によって、より高速に、よりシンプルに周辺機器に接続が可能になります。

PCI ExpressとDisplayPortテクノロジーの両方に対応

Thnderboltの最大のメリットは、そのデュアルプロトコル構造にあります。PCI Express及びDisplayPortによる周辺機器へのアクセスがたった一つのThunderboltのポートによって可能となります。

Mini DisplayPort対応のディスプレイを直接Thunderboltポートにつなぐことも可能です。また、DVI、HDMI、VGA対応のディスプレイには、既存のアダプタでの接続も可能です。

USB接続よりもずっと高速

USB接続より速いってことは相当速いはず、ええ、実際メチャメチャ速いです。Thunderboltのデータ転送速度は10Gbpsで、USB2.0の最大20倍FireWire 800の最大12倍の速度です。

以前のバージョンでは光学接続が使われていましたが、商用版の第一波では、銅配線接続上で動作するようです。

また研究によると、10年後には転送速度は100Gbpsにまで可能になるとのことです。

インテルが開発したテクノロジー

インテルがはじめてLight Peakを発表したのは、2009年の9月のことでした。

わずか30秒でブルーレイディスクのデータ容量を転送可能で、あれには驚かされましたが、それ以来、インテルはアップルと密接に連携し、Thunderboltという新しいテクノロジーを開発してきたのです。

アップル製品にてはじめて商用化

アップルの2011年初めに発表された、新しいMacBook ProからThunderboltが利用できるようになりました。

また先週発表された新しいMacBook AirMacMiniにも搭載されました。

そしてThunderbolt対応の機器は続々と登場予定

インテルによると、すでにたくさんの企業がThunderboltに対応した製品の開発に着手しているとのことです。Aja、Apogee、Avid、Blackmagic、LaCie、Promise、Western Digitalなどの企業も含まれています。待ち時間なく膨大なデータを扱いたい音楽・映像分野のプロにとってThunderboltが有用であると踏んでいます。

しかし、Thunderboltに対応したハードディスク自体も、それに合わせて膨大なデータを高速にバックアップ処理できなくてはならないんですですけどね!

mayumine(Kyle VanHemert 米版