グリコのおもちゃ80年代にスポット 江崎記念館で特別展 大阪

 ■ロボット・スーパーカー…世相反映 

 江崎グリコの企業ミュージアム「江崎記念館」(大阪市西淀川区)で、1980年代のグリコのSFやメルヘンをテーマにした特別展「80年代・グリコのSF・メルヘンおもちゃの世界」が開かれ、子供時代におまけのおもちゃに親しんだ大人たちから好評を呼んでいる。

 同館は、昭和47年に江崎グリコの創立50周年記念事業の一環として開設。もともとは社員研修のための施設として、社員を中心に公開していたが、平成10年ごろからは、一般の利用者にも開放されている。

 グリコの代名詞ともいえるおもちゃの封入が始まったのは昭和2年。創業者である江崎利一さんが「子供にとって食べることと遊ぶことは二大天職」と考え、発育盛りの子供向けに菓子とおもちゃを一緒に販売することを思いついたという。

 これまでに世に出たおもちゃは約3万種類で販売個数は累計約50億個。このうち約4千個が同館に年代別に並び、合金のミニチュアカーや木の人形、プラスチック製のままごとセットなど眺めているだけで楽しい。

 特別展では、団塊ジュニア世代の80年代にスポットを当て、ロボットやスーパーカーなど当時の世相を反映したおもちゃを使った「ボックス・ジオラマ」のほか、パッケージイラストの原画やおもちゃのデザイン・設計図などを展示している。

 来年3月10日まで。午前10時〜午後4時。事前予約制だが、第1・3土曜日は予約なしで自由に見学できる。第2・4・5土曜、日曜、祝日、年末年始は休館。問い合わせは同館(電)06・6477・8257。

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