ロシア世界武器貿易分析センター公式サイトが17日に発表した情報によると、世界の武器輸出総額は2010年、史上最高の717億ドルに達した。中国は世界9位の武器輸出大国だ。人民網天津が伝えた。

 2010年武器輸出額のトップは米国(283億4千万ドル)。第2位以下上位10カ国は順次、ロシア(88億8千万ドル)、ドイツ(62億6千万ドル)、フランス(42億6千万ドル)、英国(39億8千万ドル)、イタリア(33億2千万ドル)、イスラエル(32億2千万ドル)、スウェーデン(23億7千万ドル)、中国(18億7千万ドル)、スペイン(15億6千万ドル)。

 同年の武器輸入額を見ると、トップはオーストラリア(61億3千万ドル)。第2位以下上位10カ国は順次、米国(48億8千万ドル)、インド(45億6千万ドル)、パキスタン(37億9千万ドル)、イラク(33億9千万ドル)、アラブ連合共和国(32億7千万ドル)、サウジアラビア(32億6千万ドル)、シンガポール(23億3千万ドル)、トルコ(21億9千万ドル)、アルジェリア(21億6千万ドル)。

 2010年に最高記録を更新した世界武器貿易額だが、今年以降は減少すると予想される。2011年から2013年に締結される新規契約件数がかなり減少する見込みであることが、その主な理由として挙げられる。

 2011年は、大口の武器取引契約がいくつか締結されると予想される。まず、米国がサウジアラビア向け武器輸出契約とインド空軍向け多目的戦闘機126機の販売契約を取り交わした。しかし、これら2件の納品が2014年以降となる見通しであることから、2011年の世界武器貿易総額の増加に寄与することはない。

 ロシア世界武器貿易分析センターは、世界の武器貿易状況が本格的に回復するのは2014年以降と分析している。(編集担当:松本夏穂)



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