ちきりんと一緒に 『未来について考えよう!』

昨日の終戦記念日に、「Social TV watching with Chikirin」と称して、NHKスペシャル『終戦 なぜ早く決められなかったのか?』を見ながらぶつぶつつぶやく、という企画を実施しました。



ありがとうございます! まとめて頂いた発言はこちらで読めます。


今回はちきりんが一方的につぶやく感じではありましたが、TVとツイッターの両方を見ながら楽しまれた方も多かったのではないでしょうか。

「ハッシュタグを設定すればよかった」とか、「ネットで議論はしないってブログに書いたばかりだけど、みんな自分の意見はどんどん言えばいいと思うよ!って最初に言えばよかった」と、後から考えました。

でも、なにより「あたし自身が楽しかった!」ので、またそのうちやりたいと思います。


そして、その流れで思いついたのが「 Social book reading with Chikirin もおもしろそう!」ってことでした。いつもブログで本を紹介する時は、ちきりんの感想だけを書いていますが、みんなで同じ本を読んで感想を言い合うのも楽しそう。

実は最近、読み始めた本がかなりおもしろい。内容は、「今、世界は大きく変わりつつある。未来はどうなるか誰にもわからない。それでも未来について考えてみよう!」という意欲的な本です。

『WORK SHIFT』というタイトルからわかるように、話の中心は「私たちの働き方はどう変わっていくのだろう?」ということですが、当然ながら、家庭の在り方、社会の在り方にも話は及びます。


著者は、英タイムズ紙から「世界のトップビジネス思想家15人」に選ばれ、フィナンシャルタイムズでは「今後10年で未来に最もインパクトを与えるビジネス理論家」と呼ばれているらしいリンダ・グラットン氏(現在はロンドンビジネススクールの教授)です。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

(楽天ブックスはこちら)



ツイッターでは時々つぶやいていますが、ちきりんもここ数年、「今、世界は大きく変わろうとしてる。産業革命とか明治維新とか、そういうのに匹敵する規模で大きな変化が起ころうとしてる!」と感じてワクワクしており、自分なりに「何が壊れていくのか」、「何が生まれてくるのか」について考え、日々ブログに書いてきました。

この本は著者が、同じ現状認識に基づき、「いったい2025年、世界は、社会は、私たちの生活はどうなっているのか?」について検討しようとしてる本です。


著者は研究者なので、大規模な調査とオンライン・オフラインの議論を元に思考を深め、その中間報告がこの本となっています。検証が難しい2050年ではなく、2025年の世の中を想像しようとした姿勢もすばらしい。

まだ10分の1くらいを読んだだけなのですが、非常に示唆深い本だと思いました。そして、「未来はどうなるの?」を考えたい人の、材料としてとても役に立つ。ちなみに、著者が本書で「未来を規定していく要素」として挙げているのは、下記の5つです。

<未来を形づくる5つの要因>
要因1 テクノロジーの進化
要因2 グローバル化の進展
要因3 人口構成の変化と長寿化
要因4 社会の変化
要因5 エネルギー・環境問題の深刻化


実は私も、昨年の年末に「世の中を変えるもの」として、世の中のありかたを変えていく要素をリストアップしてるのですが、そのエントリとここで書かれている要素が・・・かなり似てるんですよね。


というわけで、この本を材料に、「Social book reading with Chikirin」を開催することにしました。(リアルな会合ではありません。Twitter上でつぶやくだけです!)


日程は2012年10月6日(土) 8時PM〜10時PM
Twitterにて、この本の感想や考えたことを、ぶつぶつつぶやきます。みなさんのつぶやきもできるだけ拾っていきます。
開始直前にハッシュタグをお知らせします。


多忙な方が多いと思うので、本を読むのに必要な時間を考え、1ヶ月半後に設定しました。土曜日の夜が、多くの方が参加しやすいかなということで10月6日にしてます。

意見を言いたい方は、かならず『WORK SHIFT』を読んでからご参加ください。これを機にツイッターアカウントを開くのもいいと思うし、アカウントを持たず、みんなの意見を見るだけでもおもしろいと思います。

本についてですが、日本語はビジネス書としては平易です。翻訳物にありがちな「これ、どこの国の日本語?」みたいな読みにくさはありません。『ゆるく考えよう』ほどの軽さではないけど、『自分のアタマで考えよう』がさくさく読めた方なら問題なく読み切れると思います。


こちらは原書。ちきりんはもちろん(上記で紹介した)日本語訳を読みます。

The Shift: The Future of Work Is Already Here

The Shift: The Future of Work Is Already Here


ちきりんと一緒に本を読み、そして未来を考えよう!


そんじゃーね!!