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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第35回

「スク水PV」出現のなぜ 日本のネット音楽が向かう先

2010年09月11日 12時00分更新

文● 四本淑三

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みんながレーベルオーナー

―― 今回のリリースのもう一つのポイントは「バイバイレコード」というレーベルを作ったことですよね。

キャプミラ そうです。これも見せ方を変えただけですね。作ったというより、ボーカロイドのCDを出した時点でもうレーベルは出来ていたわけです。気づかなかっただけで。ニコニコ動画で活動していて、CDを出しているような人は皆レーベルオーナーなんだというメッセージのつもりです。それが可能な仕組みは整っているし。あ、ちなみに。

―― あ、はい。

キャプミラ 「バイバイレコーズ」じゃなくて「バイバイレコード」ですから。80年代テイストを狙ったつもりなんですよ。あの時代「レコーズ」と名乗るレーベルは少なかったので。

―― こだわるところが細かすぎですが。 iTunesとの契約は個人でやったんですか?

キャプミラ クリプトンのRouteR(ルーター)というサービスを使いました。アグリゲーターを通しても、レーベル名を表示してくれるんですね。「(P)2010 BYE-BYE RECORD」みたいに。(iTunes Store

iTunes Store

―― それでレーベルオーナー風な面構えは出来ると。いろんなアグリゲーターの選択肢がある中でRouteRを選んだのは?

キャプミラ クリプトンはKaren-Tでやってきた信用があるし、海外のサービスだと英語もわからないし不安じゃないですか。それに国内のサービスなので、着うたまでフォローしてくれるんですよ。

―― 着うたはそんなに重要ですか?

キャプミラ 僕らの世代では理解出来ないですけど、iTunesのダウンロードより着うたの方が全然売れるという話はよく聞きます。そこは間口を広げるだけ広げると。

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