定期購読者に対する背徳行為は「Newton」の社会的信用を失墜させた。 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

定期購読者に対する背徳行為は「Newton」の社会的信用を失墜させた。

 科学雑誌「Newton」の発行会社ニュートンプレス(東京都渋谷区)は20日、東京地裁に民事再生手続きを申し立てたと発表した。

■「Newton誌の存続こそ使命と…」

 同社を巡っては、山口県警が17日、雑誌の定期購読者から違法に金を集めたとして、出資法違反容疑で元社長ら2人を逮捕。経営状況が悪化しており、県警は集めた金を運営資金などに充てたとみている。

 同社は「元社長の逮捕などさまざまな状況を踏まえ、裁判所の監督を受けながら経営改善を進めることが最良と判断した。Newtonを存続することが社会的使命と考え、全力で再建に臨みたい」とコメントした。

 同社の代理人弁護士によると、出資者には元本を全額返済する方針。同誌は昭和56(1981)年創刊で、販売数は月5万~6万部。
※産経ニュース2月20日13:19配信分より引用。

出資法違反で民事再生手続き。
これまでの民事再生手続きのケースを見て、
今回の「Newton」の定期購読者に対する(出資法違反という)背徳行為は、
例え民意再生手続きを申し立てても、再建は難しいね。
科学に対するワクワクを提供する側が、
定期購読者に対する背徳行為を起こした以上、
社会的信用を失墜させたといっても過言ではない。

今は雑誌不況。
新創刊された雑誌は、かなりのスピードで廃刊に追い込まれ、
老舗雑誌でも廃刊の憂き目にあっている。
「Newton」は、死んでも刊行を続けたいと必死に食らいつきたいから、
目先の利益に走ったせいで、雑誌の持つ「志」が失われた。

創刊期の「志」を思い出してほしい。
「志」があったから、たとえ発行部数が少なくても安定して刊行できた。
夢ある紙面づくりを心掛けてほしい。



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