日本全国、どのポストに出しても郵便物は届く…はずなのだが、いざ投函しようとする時、ふと 「ここに出して本当に大丈夫だろうか…」 と思ったことはないだろうか。
・ひょっとしてこれは放置ポスト(撤去することすら忘れられている)だったりしないか? ・郵便局の人はこのポストにもちゃんと集めに来てくれるだろうか?
そんな疑念を抱きかねない雰囲気を持ったポストを集めてみた。
(T・斎藤)
不安になるロケーション
まずはロケーションが不安なタイプを見ていこう。 上の写真のポスト、道端に唐突に立っているのが大変不安だ。
中の郵便物がちゃんと回収されるか、という点はもとより自転車や車がポストにぶつかりやしないかという点でも心配になる。
ポストの前に置かれた、役に立ってるのか立ってないのかわからないカラーコーン(タイヤ付き)がまた存在の危うさを際立たせている。
その上、回収時間が書いてない。
これが今回の主旨、「ここに手紙を出してもいいものか迷うポスト」である。
こういうポストはわりとたくさんある。
続いては、元々コンビニが在ったところに立っているポスト。
これまた、投函していいものかどうか大変悩ましい。
いやむしろ、ここに投函して「送ったつもり」になっている方が社会人として常識を疑われるような気さえしてくる。
が・・・
驚くべき事に、ちゃんと毎日11:30に取集に来ると書いてあった!
感慨深い。
こちらはホテルの横に併設されたポストで、 一見何の変哲もない普通のポストのようだが、
妙に人気がないな、と思って見たらホテルがつぶれていた。
途端に、このポストの存在がものすごく儚げなものに思えてくる。大丈夫だろうか…?
休業中の雰囲気
一見して休業中っぽい雰囲気を漂わせているポストもある。
なぜそう見えるのかはハッキリとはわからない。 逆に「営業中!」と書いてあるポストもない。しかし、この写真のポストからは、そこはかとなく「やってません」という臭いがしてくる。
(バックの木だろうか?)
ボロくなってるという要素
年季が入ってボロくなってるタイプも、大丈夫だろうか?という気持ちが沸き起こるパターン。
ボロがきてる。 ↓ メンテナンスされてない。 ↓ ひょっとして役目を終えたポスト? ↓ それがたまたま自販機の横に置いてあって、そんなところに手紙を入れちゃう自分って人としてどうなの?
みたいな思考が浮かんだり消えたりして、 なかなか投函できない。
ふさがれる、という技
こんなパターンで揺さぶられることもある。
ポスト自体は口が2つある立派なものだが、手前に柵があるおかげで、「かつて使われていたポスト」という風情を醸し出されている。
こちらはなんと、周囲をすっぽりとフェンスに覆われている。
どうしてこういうことになっているのか? 何か特別な事情でもあるような気がして、手紙を出そうとする手がグラグラと揺れる。
ポストとは何かが、だんだんわからなくなる
いったんポストに対して疑念を抱き始めると、 次第にだんだん、どのポストを見てもどこか違うような気がしてくるようになる。
間違ってニセモノのポストに出してしまったらやはり郵便物は届かないので、間違えず本物のポストに出さなければならない。
仮面ライダーとかで、敵が化けているポストのようだ。 (横から手が生えてくる)
ポストとは何か?
・手紙を入れる口があって ・赤または朱色の箱 であればそれはポストである。
そういう結論に至ろうとか思うと、 またそれを打ち消すポストが現れる。
郵便ってすごい
普段から自分が利用していて、相手に届いた実績のあるポストなら、たとえどんなルックスのポストでも安心して投函できる。
しかしこれが初めて投函するポストとなると、頭では「どのポストに入れても届く」とわかってはいても、どこからともなく「本当に大丈夫だろうか?」という気持ちが沸いてくる(場合がある)。気をつけよう。