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六本木ヒルズが東京電力に独自のエネルギープラントから電力供給を決定、どのような発電設備なのか?

By Dakiny

東北地方太平洋沖地震の影響による電力供給力不足への懸念を受けて、東京電力に対し六本木ヒルズの所有する発電設備の電力を3月18日から3月31日まで、毎日24時間融通することを決定したとのことです。

送電電力は6時~20時は4000kW、20時~6時は3000kWとなっており、4000kWというのは一般家庭約1100世帯分に相当します。

一体どういう仕組みでこのような膨大な電力を生み出しているのか、その秘密は以下から。
東京電力に六本木ヒルズ発電設備の電力を提供 | ニュースリリース|プレスルーム|森ビル株式会社 - MORI Building

六本木ヒルズでは、独自のエネルギープラント(特定電気事業施設)により、域内の電力供給を行っており、このエネルギープラントは都市ガスを燃料とするため、電気による電力制限の影響を受けることなく、極めて安定的な電力供給が可能だそうです。

これが六本木ヒルズの発電設備


六本木ヒルズの保有する電源供給設備は3重のバックアップを持っており、以下のようになっています。

1:都市ガスによる発電
2:東京電力からの供給
3:灯油による自家発電


通常は都市ガス(東京ガス)による発電を行い、東京電力とは常に系統連携、万一のガス供給停止の際も継続して電源が供給される仕組み。最悪の事態における灯油による発電時においても、電源供給が確保されるというわけです。


また、すでに以下の対応を実施しているとのことで、かなり参考になります。

1:景観・装飾照明の取止め ※3月12日より実施
2:商業施設の営業時間短縮 ※3月13日より実施
※以下は3月14日より実施
3:共用部(共用廊下、階段室、附室等)照明の低減
4:空調機・ファン調整
5:トイレ手洗器給湯の取止め
6:エレベータ運転台数の削減
7:エスカレータ運転台数の削減
8:駐車場給気ファンの停止
9:ターボ冷凍機運転の抑制
10:水景設備の停止
11:店舗看板照明停止
12:駐車場照明の更なる減灯
13:バックヤード照明の更なる減灯・消灯
14:各テナント企業、入居者への節電協力のお願い

なお、上記措置は電力供給能力回復まで継続するそうです。

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in メモ, Posted by darkhorse

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