検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

放射性物質の漏洩、リスク見極め冷静な行動を

詳しくはこちら

東京電力福島第1原子力発電所での相次ぐ事故に伴い、原子力施設からの放射性物質の漏洩や首都圏を含む他地域への拡散が現実の問題になってきた。関東でも次第に数値が上昇しているものの、人の健康には影響のないレベルにとどまる。冷静な対応が必要だ。

福島第1原発の3号炉付近で15日朝、最高で毎時400ミリシーベルトの放射線量が測定された。一般の人が1年に浴びる限度量とされる1ミリシーベルトの約400倍という高い数値だ。

この場所は前日に水蒸気爆発を起こした原子炉建屋の山側にあり、建屋の残骸が影響しているという見方を東電は示している。原子力施設から漏れた放射性物質の「固まり」がすぐそばにあるため。放射線の強度は距離の2乗に反比例して弱くなるが、現場付近では汚染現場に近づかないよう十分な注意が必要だ。

気体状の放射性物質は風に乗って漂う「放射性雲」が発生し、煙のように流れていく。放射性雲が通過する際にはその場での放射線量が強くなるが、遠く離れるほど拡散して薄まる。

15日には関東各地で通常より高い放射線量が観測された。茨城県内では東海村で通常の100倍程度の毎時0.005ミリシーベルト、他地域でも数十倍程度の値を観測した。

航空機で日米を往復すると0.2ミリシーベルト、胃のレントゲン撮影では1回0.6ミリシーベルト程度、コンピューター断層撮影装置(CT)スキャンで6.9ミリシーベルトの放射線を浴びるとされる。自然界では人間は平均で年間2.4ミリシーベルトの放射線を浴びている。

現状では離れた場所では心配するような放射線レベルではない。むしろ警戒すべきはこれから。福島第1原発2号機で懸念される燃料棒の溶解や同4号機で発生した使用済み核燃料の温度上昇が深刻化すると、現在のレベルを上回る放射性物質の漏洩も想定される。

1979年に起きた米スリーマイル島原発事故では、燃料の被覆管が破れるなど炉心が破壊し、放射能を含んだ水蒸気や放射性ガスが外部に放出された。半径5マイル(約8キロメートル)以内の妊婦と幼児に避難勧告が出された。パニックが広がったが実際の一般住民の健康被害はほとんどなかったとされる。

一方で86年の旧ソ連のチェルノブイリ原発事故では、汚染区域にいた人たちを中心に多数の被曝(ひばく)者がでて、多数の犠牲者も発生した。放射性物質の漏洩の実態を正確に踏まえ、リスクを見極めて行動する必要がある。

(編集委員 吉川和輝)

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_