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神奈川大学の研究所・大学院による「被災資料救出プロジェクト」始まる

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東日本震災支援活動の一環として、神奈川大学日本常民文化研究所と神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科の共同により、宮城県気仙沼市大島漁業協同組合の被災資料救出作業が始まった。

 東日本震災支援活動の一環として、神奈川大学日本常民文化研究所と神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科の共同により、研究所員・教員・職員・大学院生などで結成されるボランティアチームが結成。宮城県気仙沼市大島漁業協同組合の被災資料救出作業を集中的に行うこととなり、5月13日より現地において活動が始まった。

 宮城県の気仙沼地方をはじめとした東北の諸地域と神奈川大学日本常民文化研究所とは、これまで漁業・漁村資料の調査を通じて深いつながりを持ってきた。去る3月11日に発生した東日本大震災によって、これらの地域にある多くの文化財が失われ、未だ危機に瀕しているものも数多くある。

 4月28日から30日にかけて行った事前調査の結果、気仙沼港の対岸にある大島の漁業協同組合では、明治から現代の多くの貴重な資料が海水に浸かり、日々損壊が進んでいることが確認されたが、漁業協同組合からの要請もあり、当面の短期的対応として、一刻も早くこれらの資料を救出・保全策を講じるため、当プロジェクトを実施することとなった。

【神奈川大学「被災資料救出保全プロジェクト 気仙沼大島漁協資料救出活動」】

●日本常民文化研究所員、歴史民俗資料学研究科大学院教員・大学院生、職員からなる作業班(有志によるボランティア活動)を組織し、下記期間中に4泊5日(または3泊4日)の日程で現地訪問、継続的に作業を行う。

[主 管]
神奈川大学日本常民文化研究所・神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科による合同プロジェクト

[日 程]
2011年5月13日(金)から開始し、5月一杯活動の予定。
※但し作業の進捗状況によって終了が早まる場合もある。

[作業内容]
大島漁業協同組合の資料は明治~現代にいたる紙資料で、今回の震災で大量の海水と汚泥をかぶっているため、この水分・汚れを除去し、防黴の消毒なども行い保全する作業。

なお、当プロジェクトによる資料救出・保全の進捗状況は、ブログでも配信中。
http://d.hatena.ne.jp/jouminbunka-1/

▼本件に関する問い合わせ先
 神奈川大学 日本常民文化研究所事務室
 TEL: 045-481-5661(内線4358)
 FAX: 045-413-4151
 http://jominken.kanagawa-u.ac.jp/