今度こそ出るのでは?と大きな大きな期待が寄せられる iPad mini 。噂される発表の瞬間を数時間後に控えて、今思っている事を書いてみたいと思います。

本当に iPad mini が出るのなら、コンシューマ市場でのインパクトは絶大。でも僕が最も注目しているのはエンタープライズ市場での影響です。これまでエンタープライズiOSベンダーとして活動してきた経験から書かせて頂くと、iPad mini はiOSを選ばない理由を本当に無くしてしまう最終兵器になると思ってます。

当ブログの「エンタープライズiOSこと始め」シリーズでも御紹介している、iOSのエンタープライズ活用を取り巻くキーワードは全て「ソフト」な事ばかりです。iDEPはそもそも契約の話だし、プロファイルもOTAもMDMも、VPPも、Single App Mode も全部そう。

iOSには業務活用的要素が本当に沢山あるのですが、エンタープライズを包囲するべく着実に着実にiOSが進化してきた証左でもあるのです。実はiOSのバージョンアップでエンタープライズ的な強化がされなかった事はありません。

「ソフト」的な包囲網をほぼ完成させてきたのがiOS6です。VPPやCustomB2B、Single App Mode、AppleConfigurator…、気が付けば運用の容易さとセキュリティを気にするなら iOS が一番という状態になってしまいました。今や、情報システム部門の方が心配されるソフト的な懸案は地図だけと言っても良いでしょう(笑)

ま、冗談はさておき。

エンタープライズな世界では「Androidを500台入れたいんです!」という声はほぼ皆無です。docomo さんの資本が入っているとか、NTT系列の会社だからとか、グループ会社がAndroid端末を作ってるからとか、専用機にしたいからとか、iOS が入れられないから Android という negative な動機が大半で、積極的に Android を法人導入する事例はほぼ無かった訳です。

iOS6 は Single App Mode で専用機市場すら奪い取る可能性すら出てきました(詳しくはこちらを参照)。そしてiOS6に合わせるようにセキュリティや運用を支える仕組みも充実してきて、「ソフト」面で圧倒的優位に立つ事がほぼ確定してしまいました。オープンソースが理由なのでしょうが、Android は企業内のセキュリティや運用を考えると余りにも分が悪過ぎます。そして Windows はまだ市場投入されていないので論外。

ソフト面は完璧、次に来るのは….ハード面。実際、現場で上がってくる声はこういう声です。

  • もう少しiPadが安かったらなぁ…
  • もう少しiPadが軽かったらなぁ…
  • もう少しiPadが薄かったらなぁ…
  • もう少しiPadが小さかったらなぁ…

これらは「ソフト」的にはどうする事も出来ません。だから弊社を始めとするエンタープライズiOSマーケットのプレイヤーは iPad mini を待ち望んでいた訳です。充実したiOSの「ソフト」面が、「ハード」的な軽さや小ささと掛け算された時に圧倒的な需要を生み出す事は分かり切った事だから。

お客様に「見せる」事が目的のシーンではiPadが良いですが、自分が「見る」事がメインであればiPadは大き過ぎるという意見もあるのです。例えばフィールドエンジニアリングのスタッフにiPadは重すぎる。ちょっとした時にマニュアル参照するなら iPad mini の大きさはピッタリなのです。在庫を簡単に調べる程度の利用を前提としたタブレットならiPadは重過ぎる。アパレルの世界では iPad mini で十分です。お客様に見せる事が前提でないなら。化粧品の売場に置いているサイネージ。もっとインタラクティブに出来たら良いのに…と思ってもiPadでは大き過ぎるし高過ぎる。でも iPad mini ならピッタリはまる訳です。

iPad mini が本当に出たら「ハード」面でiPadは現場の要件を理想的に満たす事になります。「ソフト」と「ハード」の両方が現場の要件に合ったデバイスが王者となるのは言うまでもありません。

「iPhone, iPod touch, iPad, iPad mini のどれがウチ的に良いと思う?」

企業内の担当者が自問するのはこういう問いになるかも知れないとすら思います。エンタープライズなスマート = iOS になるとすら思ってます。

これまで MS が築きあげてきた Enteprirse な Windows World が崩される事はまずありません。Apple はそこまで狙って無いでしょう。Googleは視野にすら入ってないように見えます。iPad mini の存在は、スマートデバイスにおけるiOS がかつての Win vs Mac 関係の Win 側のような圧倒的シェアを占めていくプロセスを加速させると思います。(Win陣営にはAD連携/Officeという最終兵器もあるにはありますが、コレについては長くなるのでここでは省略。スマートデバイス市場で「も」最終兵器になると思い込んでいるだけというのが僕の見解)

 

さて、iPad mini、本当に出るでしょうか。全ては明日の朝に…ですね。(…とこんだけ書いておきながら、実はまだ、iPad mini なんて出ないという可能性も結構あると思ってたりします)