韓国のデザイナーが考えた視覚障害者向けのスマートフォンのコンセプトモデル「VOIM」だそうです。見た目もオシャレな感じで、カッコイイです。
それもそのはず、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが選定を行っているレッドドット・デザイン賞の2010年度コンセプトモデルの相互作用とコミュニケーションの分野で賞を取ったそうですよ。
でも、デザインだけではなく、視覚障害者向けの配慮が色々とあるようですよ。
まずは、本体の各機能を見てみると、以下のようになっているようです。
前面はシリコンパネル、背面にカメラ、イヤーピース(取り外し可能)、側面には、ストラップを取り付ける穴もあります。
このスマートフォンが実現する主な機能としては、以下の4点が挙げられていました。
・電話機能
・物体認識機能
・文字認識機能
・ナビゲーション機能
また、上記の機能は、付属のBluetoothイヤーピースで音声として出力されるだけでなく、音声と同じ内容の点字を本体のシリコンが凹凸に変化して表示するそうです。うーん、非常にユニークですね。
また、実際の使用イメージは、こんな感じになるようです。
これまでの視覚障害者向けの携帯電話と大きく異なる点は「 まるで実際の光景が見えているかのように、道を歩いたり、本を読んだり、物を見分けたりできるようになる」のだそうです。スマートフォンが目の代わりとして使えるようになる訳ですね。
今、世の中に存在するスマートフォンが、これまでの携帯電話ができなかったことを実現して人々の生活を変えつつあるように、このスマートフォンが製品化できれば、視覚障害者に新しい世界を見せてくれるのかも知れません。
Winner red dot award: design concept 2010 Interaction & Communication Voim[reddot]
VOIM[Eunsol Yeom]
(KENTA)