山下達郎は相変わらず極上だった

2010年9月30日(木) 7:17:41

今週は一分一秒を争うようなスケジュールになっているのだが、その隙間を縫うように山下達郎コンサートに行ってきた。@NHKホール。彼も自分で「コンサート」と呼んでいるが、確かにライブというよりコンサートな感じ。演奏レベルが異様に高い。なんたる極上な時間。

前回の6年ぶりのツアーから、「新譜の発売に連動してツアーをする」という流れを断ち切り、新譜の発売とは別の流れで定期的にツアーをする、と宣言した達郎さん。約束通り今期もしてくれた。今回は初めてレコード出してから35周年で35箇所回るという記念ツアー(追加公演で39箇所になったらしいが)。今後は毎年のようにやってくれるらしい。少なくとも還暦(60歳)までは。ちなみに現在彼は57歳である。

というか、前回のツアーより声出てるし!
57歳とは思えないくらい元気だしスタイル保っているし、若々しいし!

ホント、すばらしい喉である。昨晩は声出てたなぁ。そして演奏。達郎って本当にギターうまい。

バックバンドも相変わらず日本トップの布陣。前回からだったかな、ドラムスが若返ったが、その小笠原拓海のドラムが実にいい。もちろん難波弘之(キーボード)も、佐橋佳幸(ギター)も相変わらず極上。伊藤広規(ベース)、柴田俊文(キーボード)も良い。仕草や踊りの感じが大好きな国分友里恵(コーラス)も健在。佐々木久美(コーラス)、三谷泰弘(コーラス)と、お馴染みのメンツも定期的に会えるとなんだかうれしい。敢えて言えばサックスの土岐英史の調子が昨晩は非常に悪かった感じがしたけど・・・

達郎のコンサートは客がいいのが特徴。
40代50代が中心で、みんな「あたしゃこれだけが楽しみで!」みたいなニコニコ顔で楽しみに来ている。お客さんのそのニコニコ顔を見回しているだけでシアワセになる…。

まだツアー中なので、セットリスト(やった曲)はツアーが終わってから追記します。
顰蹙承知でひとつだけ書くと、一曲目は「HAPPY HAPPY GREETING」だった。昨日は友人の会社の設立日(登記した)。その夜の一曲目がこの曲であり、♪おめでとうおめでとう、と達郎が歌ってくれた。そのことを彼に伝えたい。

18時30分ぴったりに始まったコンサート、21時50分まで3時間20分、たっぷりと、くどいくらいたっぷりと楽しませてくれた。2回涙ぐんだ。「よ、名人!」と叫びたくなるような素晴らしいステージ。ここまで伝統芸能みたいに完成度の高いPOPSを聴かせてくれるアーチストは他にはいない。

チケット入手は本当に運だけど、これからもラッキーがあったらまた行きたい。いろいろ悩みが吹っ切れた。ありがとう達郎。

※ツアーが終わったので、セットリスト、追記します。

01. HAPPY HAPPY GREETING
02. SPARKLE
03. DAYDREAM
04. DONUTS SONG
05. 僕らの夏の夢
06. WINDY LADY(シュガーベイブ時代のアレンジの完全コピー)
07. 砂の女
08. SOLID SLIDER
09. 潮騒(ライブで演奏したのは12年ぶり)
10. MOST OF ALL(アカペラ)
11. I ONLY HAVE EYES FOR YOU(アカペラ)
12. クリスマス・イヴ
13. 希望という名の光(療養中のナイナイ岡村と桑田佳祐に捧ぐ)
14. さよなら夏の日
15. 今日はなんだか(シュガーベイブ時代にラストにやっていた曲)
16. LET'S DANCE BABY(曲間に作詞の吉岡治さんに捧ぐ演歌メドレー)
17. アトムの子
18. LOVELAND, ISLAND

〜アンコール〜
19. 街物語
20. RIDE ON TIME
21. いつか (SOMEDAY)
22. YOUR EYES

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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