ユニクロに残暑直撃 9月既存店売上高、24.7%減
前年同月比、7年7カ月ぶりのマイナス幅
ファーストリテイリングは4日、衣料専門店ユニクロの9月の国内既存店売上高が前年同月に比べて24.7%減ったと発表した。前年を下回るのは2カ月連続。残暑で秋物衣料販売が伸び悩み、マイナス幅は7年7カ月ぶりの大きさだった。
9月の既存店客数は14.9%、客単価は11.4%それぞれ減った。新店を含めた直営の全店ベースも20.4%減だった。看板商品「ヒートテック」など一部は健闘したが、高単価の秋物衣料の落ち込みを補えなかった。
2009年9月の既存店売上高が08年同月比31.6%増だった反動もある。昨年10月も同35.7%増えている。今年は10月に軽量ダウン衣料などの目玉商品を投入し、巻き返しを狙う。
他の衣料専門店も9月既存店売上高は、しまむらが9.9%減、ポイントが13.0%減だった。残暑に加え、景気先行き不安から消費者が衣料支出を再び絞り込んでいる影響もあるようだ。
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