この度は当サークルの新刊『この作者、天邪鬼につき』に興味を持っていただき、ありがとうございます。

私達の予想を遥かに上回る反響もあり、頒布前に書店委託分が全て予約完売するなど、残念ながらお手に取ることができなかった方も少なくないと思います。

その一方で、頒布前にも関わらず、古本市場にて当サークルの新刊が出回っていたことも、残念ながら事実として我々も確認済みです。

当サークルは1人でも多くの方々の「読みたい」という気持ちに、できる限りお応えしたいと考えております。

つきましては印刷・製本作業が再開できるお盆明けに、購入希望者を正確に見積もった部数を改めて刷り直し、委託再販する予定です。

希望者は8/20までに、作者である私のツイッターアカウント(@dango_doro)か売り子の荻窪ミナミ(@Ogikubo_minami)のツイッターアカウントのDMにて一言(◯冊希望です!)とご連絡ください。

(※もしツイッターアカウントをお持ちでなければ、当サークルのメールアドレス『suzudangomail@gmail.com』にて、その旨をお伝え下さい。)

追って、再販のスケジュール等をお伝えいたします。

 

また、薄々勘付いていらっしゃる方もいるかと思いますが、当日の会場分も一瞬にして売り切れてしまう可能性もございます。

その場合は会場にて補充注文カードをお配りし、再販希望者を集計いたします。

一体何人の方々が今作を「欲しい!」と思ってくださっているのか、我がサークル一同皆目検討もつかない状況ですので、もし完売してしまっても、諦めず当サークルまでお越しください。

どうかご協力のほど、宜しくお願いいたします。

 

サークルすずだんご代表 土露団子

ご無沙汰してます。 

サークルすずだんご主宰の土露団子です。 

 

この度はお寒いなか当サークルまで足を運んでくださってありがとうございます。

 お蔭さまで今回の冬コミもとても楽しい時間を過ごすことができました。 

この場を借りて深く感謝申し上げます。 お手に取ってくださった皆さま、本当にありがとうございました。 

 

さて、本年も残すところあと1時間……! 

前回イベント参加した京都秘封から1カ月半はあったのですが、全くそうは感じさせないこの時の流れの早さ……! 

日々原稿だったり原稿だったり原稿だったりで忙しかったと言えばそうなのですが、いや、それにしても早い……早すぎる。

 2018年に慣れる間もなく2019年になってしまった、そんな感じです。

 来年はもう少し時の流れに流されないよう、やっていきたいですね。 

 

ところで、今回の冬コミでは自サークル以外にも、いくつかのサークルさんでお手伝いをさせていただきました。 

 

まずは昨年の冬コミでもお世話になりましたニシム監督さん。 

彼が主宰するサークル〈Ridil〉の新譜に、ライナーノーツとして参加いたしました。

 アルバムタイトル名「 」、良いですよね。聴く人の想像がCDアルバムの名前って素敵じゃないですか!? 

同人ならではの作品だと思います。

 ぜひ一度聴いてみてください。特に歌詞は必見です。 

(詳しくはこちら→https://twitter.com/ridil_jp/status/1073882079669014528) 

 

続いてスキューバダイビング仲間のねころり氏。 

彼が主宰のサークル〈チェ現象-ン〉の新刊『ウミウシ擬人化図鑑3』に、コラムとして参加いたしました。 

恐らく日本に生息しているウミウシの半分以上の種類は既にカメラに収めているという、なかなかのウミウシ狂である彼の本に参加するのは戦々恐々でしたが、僕も僕で好き勝手にコラムを書かせていただきました。

 この本をきっかけに、少しでも海の世界に興味を持ってくれたなぁと思います。 

(詳しくはこちら→https://twitter.com/necololi/status/1076714637670854656) 

 

次に同じく社会の闇(?)仲間のSAS君。 

どちらかというと僕よりも売り子のミナミの方が手伝っていた気もしますが、ちょくちょくやらせてもらいました。

 自己破産と聞くとなんだかこの世の終わりみたいなものに感じてしまいがちですが、まったくそんなことはありません。 

進んで自己破産へと突っ込むのはよくないですが、最後のセフティーネットとして設けられているのがこの自己破産というものなので、どうしても立ち行かなくなったら弁護士と相談しながらやっていきましょう。 

(詳しくはこちら→https://twitter.com/SASmiku/status/1031564544038957056) 

 

最後にRFさんが主宰する〈Red Forest Designing〉の新刊『小説同人誌の為の、作品に合ったデザインを作る考え方と引き出し』。 

こちらのデザイン指南書の査読をさせていただきました(と言いつつも、やったことと言えば読み終えた後に感想を投げつけただけですが(笑))。 

小説書きだとどうしても本自体のデザインまわりがおろそかになりがちなので、こういった解説本は本当に助かります。デザイナー側からの視点ってとても大事よね……

 (詳しくはこちら→https://twitter.com/hal1929/status/1077563142731776000

 

 活動を再開してまだ1カ月半ですが、基本誘われたものにはホイホイとついていくタイプですので、相変わらず色々とやっております。 

今後とも、どうぞよろしくです。 

 

では、そろそろ今作のあとがきをば。

 

 今回はご存じ、今年の頭に世間を騒がせたあの「コインチェックNEM流出事件」が元ネタになっております。 

「どうしてそれを題材に選んだの?」というと答えはとてもシンプルで、単純に僕もその盗まれた内の一人だったからです(笑)

 作中のエピグラフにも書いた通り、1月15日におちんぎんをネムに突っ込んだ数時間後に大暴落して、ようやく回復し始めた矢先にコインチェックからネムを盗まれてと、作中の蓮子と似たような感じで思いっきり溶かしました。

 我ながらほんともうバカだなぁと大笑いしました(そして悔し涙を流しました)。 

スロットで溶かした時から、何一つ成長できていませんね……。 

 

今作ではあの当時の状況などを比較的リアルに再現しておりますが、その反面何点か、特にマイニング関係は大きく脚色している部分が多数あります。

 たとえば作中では分かりやすくテンプレのようなマイニングをイメージしてもらうために、タワーケースにマルチディスプレイとド派手にメリーに掘ってもらいました。 

ですがもし本気で掘ろうとするなら、少しでもイニシャルコストとラーニングコストを浮かせるべく、まずケースではなくホームセンターなどで売られているワイヤーラックにPCパーツを直置きして結束バンドで固定、ディスプレイも一切付けず、冬なら冷却効果も見込めるメーターボックス内で行うなどの方法が挙げられます。

 OSもwindowsなどではなく、マイニング専用のethOSなどを使った方が良いでしょうね。 

ただ、ご存知のように日本で掘るのには限界がありますから、本格的に掘るのであればやはり電気代の安い海外に機器を置いて掘り続けるのが一番でしょうね……夢がない……。 

 

それにしても、今年の年始と比べると仮想通貨は随分と下火になってしまいましたね。 

あれだけテレビのニュースなどでも話題に取り上げられていたのが、今となっては夢のようです。 果たして、あのようなバブルはまた訪れるのでしょうかね。 

この先どうなるか分かりませんが、もしまた似たようなにビッグウェーブが訪れるのであれば、次こそは乗りこなしたいですね。 

(これがフラグにならないことを祈りつつ) 

 

ちなみに今回の装丁はアートポスト紙にクリアPP、ノベル用美弾紙と、たいへんに大人しい仕様ですが、唯一遊び紙だけは思いっきり尖らせていただきました。 

今回遊び紙に使った紙は「シナールスペクトラ」という紙でして、インドネシアのジャワ島で作られている紙です。 

蛍光色のサイバーカラーってなかなかなくって、とても貴重なのですが、残念ながらどうやら今年に廃品になってしまったらしく、今ほとんど取り扱いがないんですよね……。

 (似たような紙にルシオライトなどがあるのですが、シナールスペクトラほどドギツくなくって大人しいんですよね……)

 在庫が切れてしまう前に思う存分使うことができてよかったです。

 少しでもこの紙でサイバー感を出すことができていれば嬉しいです。 

 

さて、気になる次回は僕のスペース以外でも出席カードを配布していた、あのサークルさんとの合作本を例大祭に予定しております。 

もし余力があれば、すずだんごでもう1冊って感じですかね。

 そっちはまだどうなるかは分かりませんが、そろそろまた特殊装丁本に手を出すかもしれません。

 声が多い手紙シリーズは夏コミあたりになるのかな……?といった具合です。

 決まり次第、またアナウンスします。

 

 最後になりますが、本当に沢山の応援、ありがとうございます。 

おかげでとても楽しく、創作活動に励むことができます。 

少しでも楽しんでもらえるように、これからも頑張っていきますので、どうか引き続きよろしくお願いします。 

 

それでは皆さん、よいお年を!

どうも皆さんお久しぶりです。
サークルすずだんご主宰の土露団子です。

昨年の夏コミ以来となる、実に1年と3カ月ぶりの参加でしたので、きっと忘れ去られてしまっているのだろうなぁとイベント開始前までは思っていましたが、イベント開始5分後には全くもってそんなことはなかったことが判明してほっと安堵した反面、秘封病罹患者はやっぱりおっかないなぁと心の底から思ったイベントでした。
本当にたくさんの方々が当サークルのブースまで足を運んでくださって嬉しい限りです。
改めてこの場を借りて深く感謝申し上げます。
お手に取ってくださった皆様、本当にありがとうございました。

いつもでしたらこの後から新刊のネタバレへと続いていくのでブラウザバックの警告を入れますが、今回は作中にあとがきを載せてそこでネタバレを行っていましたので、このままの流れで書き連ねていこうと思います。
 

今作は告知でも大々的に宣伝していた通り、ARを組み合わせた短編小説になります。
自分が確認した範囲内では今のところ東方初、もしかしたら日本初のAR同人誌かもしれません。
(ARを取り扱っている数少ない印刷所さんの中でも、製本した同人誌の中にARを組み込んだ人は今まで誰もいなかったそうです)

お蔭で前例がまるでなかったこともあり、製作はたいへんに難航しました。
入稿するまでもさることながら、入稿した後も細かい調整が必要でして、結局イベント前日である土曜日の夕方までその作業にあたっていました。
京都のイベントなのに、まさか印刷所がある大阪で1泊するとは思ってもいませんでした。


今まで作ってきた本の中には、あまりに製作過程が辛過ぎて「こんな面倒くさい作品、もう二度と作らない!」と固く心に誓った作品はいくつかありましたが、今のところ今作がぶっちぎって一番です。
やはり技術的にまだ確立されていない発展途上のものを組み込むというのは精神衛生上よくないですね。
イベント前日まで生きた心地がしなかったです。
次回はもう少し、心臓に優しいものを作っていこうと思います。

あとがきでも少し触れましたが、今作品は今まで頒布してきたすずだんご作品の集大成となっています。
作中に登場する呪いのポストのくだりは「歩く人形」から、過去に起こした誰かの行動が未来を生きる誰かの行動を肯定する設定は「La Niña Pasa」から、最後の最後にラストメッセージが主人公を通して読み手へと届けられる設定は「幻想郷に、〒(ポスト)ができました。」の2作品から、糸綴じや紙替え、インク替えといった装丁面は「赤い糸はそのままに」から、そしてAR技術をはじめとする「誰もやったことがないことをやる」というすずだんごスピリットは「およみぐすり」や「StoryDog / 独白する緋々色金正八角柱」から受け継がれています。
久しぶりの方も、また今作がはじめましての方も、色々な形で楽しんでもらえたら幸いです。

以前のような1カ月の間に新作3つ作るというハイペースな活動はもう難しいですが、今後もちょくちょく自分のペースで作品を出していければなぁと思っています。
(と言いつつも、来月末に控えている冬コミでは合作本と自分のサークル新作本の2作を頒布予定ではいますが)
少しずつレベルアップしていきますので、これからもどうぞよろしくお願いします。

ところでですが、皆さんはタイトルに記した『菫子のラストメッセージ』まで辿り着けましたでしょうか……?
勘の良い方、もといこの『すずだんご』という一筋縄ではいかないサークルに調教されてしまった方は、ARを表示させた後に気付いたはずです。
「あれっ、タイトルには『菫子のラストメッセージ』と書いてあったのに、肝心のメッセージがどこにもないぞ」と。


もうお分かりのことかと思いますが、今作品にはARを表示させたところで終わりではないのです。
オマケ程度ではありつつも、しっかりとその先の隠し要素が含まれています。
ヒントはARを表示させたあとにぴょこんと出てくる、画面左下の「i」の黒ボタンです。
ここを押してもらってはじめて、この作品は完結します。
このあとがきを読まずに自力で菫子のラストメッセージまで辿り着けた方、たいへんよくできました!
いい感じにすずだんごに毒されていますね!(満面の笑み)

さて、気になる次回のイベントは平成最後の冬コミです!
2日目東モ-42bにて『秘封倶楽部は今日も養分~仮想通貨編~(仮)』と苗洲烟さんが主宰する「常世書房」さんとの合作本『少女留年倶楽部(仮)』の2本立てを予定しております。
どちらもタイトルで既に落ちていますが、新刊をまるごと落とすことのないよう、気を引き締めていきたいと思います。

それではここまでお読みいただき、ありがとうございました!
次回は暮れのビックサイトで逢いましょう!