A4用紙よりも小さくて、厚さは12.2ミリ――そんな超小型Ultrabookが日本エイサーから登場した。「Aspire S7-191」は11.6型ワイドディスプレイを搭載する極薄ノートPCだ。
こちらは、先にレビューした厚さ11.9ミリの13.3型モデル「Aspire S7-391」と同様に、タッチパネルを内蔵しつつ、厚さを12.2ミリに抑えた世界最薄(11.6型液晶ディスプレイを搭載するUltrabookにおいて。2012年11月現在、同社調べ)のUltrabookとなる。
Aspire S7-191は、ただ単にAspire S7-391のサイズを小さくしたマシンではない。基本的なスペックなどはほぼ共通だが、外観のデザインやキーボードが異なるほか、画面が小さくなったことにより、見やすさやタッチパネルの使い心地も変わるかもしれない。今回は、そういったAspire S7-391との違いに主眼を置き、Aspire S7-191の性能や使い勝手をチェックする。
Aspire S7-191の本体サイズは、約283.6(幅)×195.6(奥行き)×12.2(厚さ)ミリだ。重量はカタログ値が1.04キロで、実測値は1042グラムだった。11.6型Ultrabookとして標準的な重量だが、ボディの薄さゆえ、持ち上げやすく、手への収まりもよい。
Aspire S7-391はガラスを使った天板が特徴的だったが、Aspire S7-191はアルミニウム合金の天板を採用している。この金属質な天板は一見、薄型のUltrabookにありがちなデザインに思えるが、珍しいヘアライン加工が目を引く。線が編み目のように交わっており、光が当たると無数の細かい格子柄が浮かび上がる。
天板に加え、パームレストやキーボード面も光沢を抑え、ディスプレイのフレーム部も天板と同じ色を採用しているため、色合いは全体的に統一されており、質感も高い。堅牢性も、剛性を高めたアルミのユニボディを採用することで確保している。
本体搭載のインタフェースは、左側面にUSB 3.0が1基、右側面にUSB 3.0が1基とMicro SDカードスロット、背面に映像出力用のMicro HDMIポートを備える。Aspire S7-391と比べると、カードリーダーがmicroSDカードになり、配置も異なる。
Ultrabookでは珍しく背面に映像出力ポートがあるが、意外と使いやすい。本体サイズが小さいぶん、ボディを動かすのは苦にならないし、もともと、ひんぱんに抜き差しするわけでもない。付属の変換アダプタを使う場合も、ほかのケーブルがあまり干渉しない背面の方が邪魔になりにくいだろう。
端子の少なさを補うため、S7-391と同様に標準でUSB接続の有線LAN(100BASE-TX対応)アダプタと、Micro HDMI接続のアナログRGBアダプタが付属する。S7-191のような軽いモバイルPCは出張も向くので、有線LANアダプタは行き先のホテルなどで重宝するだろう。無線接続はIEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 4.0に対応する。
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