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小野もSリエージュ移籍へ!史上初の日本人3選手同時在籍に

[ 2013年1月19日 06:00 ]

ベルギー1部の名門Sリエージュ移籍が決定的となった横浜のFW小野裕二

 横浜のFW小野裕二(20)が、ベルギー1部の名門スタンダール・リエージュに完全移籍することが18日、分かった。既に合意しており近日中に発表される。17年6月末までの4年半契約となる見通し。同クラブには日本代表GK川島永嗣(29)が在籍し、名古屋のFW永井謙佑(23)の加入が決まったばかり。欧州の同一クラブに日本人3選手が在籍するのは初となる。

 新シーズンの始動が間近に迫ったマリノスに激震が走った。背番号10を背負う将来のエース候補FW小野が、急展開で海を渡ることが決まった。ベルギーの名門Sリエージュと合意に達し、今冬に完全移籍で加入することが内定した。契約期間は17年6月末までの4年半となる見通しだ。

 小野はトップに昇格した11年に横浜と5年契約を結び、海外移籍の際の違約金(移籍金)も設定。今季も含め契約を3年残しているため、移籍には違約金が発生するが、Sリエージュは小野の将来性を高く評価。関係者によると、満額となる150万ユーロ(約1億8000万円)を用意したという。

 小野はもともと海外志向が強く、昨夏にはスペイン人のFIFA公式代理人と契約。スペイン2部に所属するバルセロナのBチームが獲得に興味を示していたが、獲得にいち早く動いたのがSリエージュだった。小野自身も、若い有望株がひしめき欧州の主要リーグへのステップアップが可能なベルギーリーグに魅力を感じ移籍を決断した。

 関係者によると、小野は20日にもベルギーに渡り、メディカルチェックを受けた後に正式契約する予定。Sリエージュにはロンドン五輪で大活躍したFW永井も加入が決まったばかり。これでGK川島も含めて日本人選手が一気に3人となった。欧州の主要リーグのクラブで同時に日本人3選手が在籍するのは、史上初めて。最近ではドイツを主戦場にする日本人が多かったが、今度はベルギーで日本人旋風が吹き荒れそうだ。

 ▽小野 裕二(おの・ゆうじ)1992年(平4)12月22日、横須賀市出身の20歳。横浜F・マリノスジュニアユース追浜から08年横浜F・マリノスユースを経て10年7月に横浜入り。10年7月18日の広島戦でJリーグデビュー。J1通算79試合9得点。U―15から各年代の日本代表に選出。1メートル70、62キロ。

 ◆スタンダール・リエージュ 1898年にベルギー南東のリエージュをホームに創設された。リーグ初優勝は1958年も、69~71年に3連覇など躍進。優勝10回は4番目、ベルギー杯優勝6回も3番目に多い。昨季はプレーオフ5位で欧州カップ戦の出場権を逃した。今季はここまでレギュラーシーズン5位。16チーム中6位までがプレーオフに進出する。本拠はモーリス・デュフランで2万9388人収容。

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2013年1月19日のニュース