魚を毎日食べる日本人、わずか2.7%

» 2011年06月29日 14時57分 公開
[Business Media 誠]

 “魚大国”といわれる日本だが、魚をどのくらいの頻度で食べているのだろうか。「魚を毎日食べる」という日本人は2.7%に対し、米国人は1.7%とあまり差がないことが、大塚製薬の調査で分かった。

 1週間に肉をどのくらいの頻度で食べていますかと聞いたところ、「2日に1回以上」と答えた日本人は71.3%。一方、魚については36.0%と、肉に比べ魚の摂取頻度は低い。厚生労働省の「国民栄養調査(参照リンク)」でも肉の摂取量が魚を上回るという結果も出ていることから、「『魚大国』と言われる日本の“魚離れ”の実情が明らかになった」(大塚製薬)としている。

日本における「肉」と「魚」の摂取頻度(出典:大塚製薬)

油に対するイメージ

 油に対し、どのようなイメージを持っているのだろうか。日本人は「魚の『油』は、身体に良いイメージがある」(62.0%)、「『油』と聞くと、なんとなく良くないイメージがある」(54.3%)、「『油』はダイエットの敵である」(53.3%)と答えた人が多かった。「油は身体に良くない」「ダイエットの敵」と油をネガティブに考えている人が少なくないようだ。

 一方の米国人は「魚の『油』は、身体に良いイメージがある」(78.0%)、「『油』は健康のために必要なものだと感じている」(55.7%)、「『油』と聞くと、なんとなく良くないイメージがある」(41.7%)、「『油』をとる場合には、魚からとるようにしている」(37.0%)などの回答が目立った。

油のイメージ(出典:大塚製薬)

 栄養学に詳しい順天堂大学大学院の白澤卓二先生は「ひとくちに『油』といっても、実は身体にとって悪い油と、なくてはならない良い油がある。特に積極的に摂取してほしい『オメガ3』という種類の油には、血液を固まりにくくして血栓を予防する効果が期待できる。この『オメガ3』は、特に魚の油(フィッシュオイル)に多く含まれているので、1日に必要な量をとれていない人は魚の摂取を見直す必要があるだろう」としている。

 首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉)とカリフォルニア州の3都市(サンフランシスコ、ロサンゼルス、サンディエゴ)に住む30〜50代の男女600人が回答した。調査時期は5月。

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