導尿目的で利用したネギによる膀胱尿道異物の1例

  • 吉永 敦史
    県西部浜松医療センター泌尿器科 現 埼玉医科大学総合医療センター泌尿器科
  • 吉田 宗一郎
    県西部浜松医療センター泌尿器科 現 東京医科歯科大学泌尿器科
  • 中込 一彰
    県西部浜松医療センター泌尿器科
  • 後藤 修一
    県西部浜松医療センター泌尿器科

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF VESICOURETHRAL FOREIGN BODY FOR CATHETERIZATION BY SCALLION
  • 導尿目的で利用したネギによる膀胱尿道異物の1例--尿道カテーテルの歴史的考察
  • ドウニョウ モクテキ デ リヨウシタ ネギ ニ ヨル ボウコウ ニョウドウ イブツ ノ 1レイ ニョウドウ カテーテル ノ レキシテキ コウサツ
  • HISTORICAL DISCUSSION ABOUT URETHRAL CATHETER
  • 尿道カテーテルの歴史的考察

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抄録

症例は62歳, 男性. 1998年交通事故によりC3-4レベルの頚髄損傷となり両上下肢麻痺, 膀胱直腸障害が出現したが, 手術とリハビリテーションによって現在では歩行可能となっている. また排尿状態については術後尿閉がみられたが, 次第に改善し自排尿可能となっていたとのことであった. 2001年排尿障害を自覚し, 尿の排出ができなくなったため自己導尿目的にネギを尿道に挿入したが抜去できなくなったため当科受診となった. 鉗子による異物の除去はできず, 経尿道的に異物の除去を行った. 尿道カテーテルの歴史について調べてみると, 金属製のものや自験例のようなねぎなどが用いられていた時代もあった.

収録刊行物

参考文献 (15)*注記

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