市場調査会社TrendForceがVR(仮装現実)関連マーケットの調査結果を発表しております。同社の調査レポートによると、ハードウェア、ソフトウェア両方合計した市場規模は2020年までに700億ドル(120円換算で8兆4000億円)規模に到達すると試算しております。ちなみに来年の2016年には67億ドル(同換算で8040億円)に拡大するそうです。
調査に当たったJason Tsai氏曰く、VR産業はまだ黎明期で、今後はFacebookやYouTubeなどのソーシャルメディア・ネットワークが制作用のソフトウェアやツール類を提供することになると指摘しておりまして、ユーザーがVRコンテンツを作るところから幅が広がっていくと予想をしているようです。
ここにスポーツのバーチャル観戦や新聞などのメジャーメディアでの利用が重なってコンテンツが厚みを増し、さらにOculus VRやサムソン、ソニーといったメーカーの出すウェアラブルが加わって市場規模が拡大するというシナリオのようです。例えばサムソンがGear VR用に開発したというウェブブラウザは完全にマイノリティリポートの世界観になっています。
ゲーム関連市場についてはあまり言及がなかったのがちょっと意外でしたが、一般的な利用が進まない限り、「いや、あのヘッドセットは日常でつけないでしょ」という狭い範囲での考え方から抜け出せませんので、見方はこちらの方が正しいのかもしれません。
via TrendForce
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