十勝毎日新聞で有料登録会員制のwebサイト開始
いやあ、お疲れ様です。
webの有料化の試みがアメリカなどで行われているなか、地方紙としては北日本新聞に続いての有料登録会員制のwebサイトが7月1日に開始した。
以下にサイトの説明を引用。
https://www.kachimai.jp/about.php
1. 十勝毎日新聞社が取材した、他紙には真似のできない十勝に根ざしたニュースを掲載します。
2. 速報ニュースは、随時更新されます。十勝毎日新聞の休刊日も休まず掲載します。
3. 本紙に掲載した記事をほぼすべて見ることができます。当日午後より掲載します。
4. ホームページでは初めて（平成22年5月10日現在）十勝管内のおくやみ情報を本紙よりも早く掲載します。
5. 当日発行の紙面イメージをpdfデータで閲覧することができます。印刷することもできます。※一部非表示の部分があります。
6. 様子を伝える写真を豊富に掲載する他、より臨場感のある動画も掲載します。取材記者の撮影動画に加えてOCTV(帯広ケーブルテレビ)からもニュース映像を掲載しています。
7. 記事はニュース、スポーツ、くらし、農業などのカテゴリーごとに一覧できるようになっています。十勝管内19市町村別に記事を一覧することもできます。
8. 2010年3月からの記事を閲覧することができます。過去の記事は、2005年4月からのものをキーワードから検索して閲覧することができます。追加料金はかかりません。
9. 興味のあるカテゴリーを登録することで、トップページからすぐにアクセスすることができるようになります。
10. （予告）本紙誌面を専用ビューアで見ることができます。拡大・縮小など、紙と同じような感覚で閲覧することができます。
このサイトは会員だけが利用でき、本紙の月決めと同額の月額 2,500円(税込)です。（会員登録が完了月は無料）。ちなみに支払いはクレジット決済のみで。
https://www.kachimai.jp/plan.php
こちらも参照
http://www.findstar.co.jp/news/syosai.php?s=201613
こちらによると、「パソコンや一部のスマートフォンで閲覧でき、今後はiPadへ提供も目指す」とのこと。
アメリカなどでは、有料会員制のニュースサイトで成功するカテゴリは、「地域ニュース」か「経済情報」とされている。
その意味で、地域特化は方向としてはいい。
webで紙面を見れるほか、pdfによる閲覧や動画へのニュース利用などもできるのもいい。
気になるのは、ニュースが新聞発行日当日の昼ころにならないと掲載されないこと。
情報がこれだけあるネットの世界で、ニュースはすぐにコモデティ化するのに、わざわざ新聞紙の発行を待ってから掲載するのはあまりにも理解がないなあという感じ。
購読料も、紙購読と同等ということで、「いかに紙へ影響を出さないまま、ネットへの取り組みができるか」という観点で動いている印象。
昨年の秋にアメリカの地方紙『ニューズ・デイ』が有料化して話題になったが、開始して約半年しても有料会員は3ケタに届かなかった*1。
まだコンテンツがどのような展開するのかはわからないけども、十勝というただでさえ小さな地域を対象にするなかで他との差別化やメリットを明確にしていけなければ有料化戦略も期待外れに終わりそう。
