Flash Playerのダウンロード画面でChromeのインストールを勧める
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 米Googleは現地時間2012年8月9日、ChromeブラウザーのWindows向け安定版において、米Adobe SystemsのFlash Playerのセキュリティ強化を実現したと発表した。Flash Playerをより強固なサンドボックス内で動作させる。

 具体的には、Flashプラグインのアーキテクチャを従来の「NPAPI(Netscape Plugin Application Programming Interface)」から、より高度な「PPAPI(Pepper Plugin API)」に合わせた。Adobeとともに取り組んだ移行作業は2年余りかかったという。Googleによれば、新たなサンドボックスは「Chromeのネイティブなサンドボックスと同じくらい堅牢」で、Windows XPユーザーも安全にFlashを利用できるという。

 また、PPAPIの採用により、Flashのクラッシュ発生率が約20%減少するほか、GPUアクセラレーションを利用して、より高速なレンダリングやスクロールが可能になるとしている。

 Chrome OSでは当初からこうした強力なFlashサンドボックス化技術を使っており、Linux向けには最新の安定版ですでに提供している。Mac OS X版については対応に向けて作業を進めている。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]