「大人向けに作りました。働きに出る朝は『個から公』へ、夜は『公から個』へ戻ります。毎日のリズムをテレビが刻む、時計代わりをテレビに持たせたのです」と話すのは担当の土橋圭介ディレクター（４０）。
「０６５５」そのまんまの文字の鶏が朝を告げ、ボブ・マーリーの「Ｓｏｕｌ Ｃａｐｔｉｖｅｓ」が原曲の歌「朝が来た！」が流れる。視聴者の猫や犬を紹介するコーナーも。
「他局でもやっていたので“あんまり、かな…”と思っていたら、ここから火がつきました。週に４０〜５０の応募をいただき、遠くはアメリカ在住の日本人からもありました」（土橋氏）
忘れ物撲滅委員会と称して蛍原徹（雨上がり決死隊）、松尾陽介（ザブングル）、土屋伸行（ナイツ）が携帯電話、財布、定期…など音楽に合わせて読み上げるのもユニークで実用的だ。
夜はミュージシャンの細野晴臣（６２）が「みなさん、こんばんは〜」と渋く語りかけ、現代アートの映像の後、「あしたが来るのをお知らせします」と１日を締めくくる。ＴＯＫＹＯ ＦＭの深夜番組「ＪＥＴ ＳＴＲＥＡＭ」で長らくナレーションを務めた故・城達也さんをイメージしているという凝りよう。
ゆるくて愛嬌のあるアニメに見覚えがある、と思ったら「だんご３兄弟」や「ピタゴラスイッチ」で知られる東京芸大大学院映像研究科の佐藤雅彦教授と岡本美津子教授が制作に参加。フッと息を抜いた感じがイイ。
