地域ごと「輪番停電」の可能性 東電、節電呼び掛け
東京電力は12日、地震の影響で9都県で需要ピークとなる同日午後6~7時に100万キロワットの供給不足に陥るとの予測を発表した。この場合、地域をいくつかのブロックに分け、順番に一定時間ごとに停電させる「輪番停電」を要請する可能性もあると説明した。
地震の影響で午前4時現在、福島第1、第2原発のほか、鹿島火力発電所(茨城県)の2、3、5、6号機などの火力発電所5カ所と、福島県の水力発電所5カ所が停止。同日夕の時点で、3700万キロワットの電力供給力に対し、想定需要は3800万キロワットと、100万キロワット不足の恐れが出ているという。
東電は大口需要家の企業などへ操業の一部停止を要請するとともに、一般家庭にも節電を呼び掛け、中部電力などへ電力の融通も求めている。企業や家庭に「電気の使用を極力控えてほしい」と訴えている。
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