日本ヒューレット・パッカードは20日、バッテリ駆動に対応した小型のA4モバイルインクジェット複合機「HP Officejet 150 Mobile AIO」を発表した。7月の発売予定で、直販サイト「HP Directplus」での価格は36,960円。

「HP Officejet 150 Mobile AIO」

プリンタ、スキャナ、コピーが一体となったA4インクジェット複合機。バッテリ駆動に対応した小型の本体が特徴で、本体サイズはW350×D171×H90mm(給紙トレイなど収納時)、重量は3.1kgと、モバイル用途も想定されている。インタフェースはUSB 2.0、Bluetooth 2.0(プリントのみ)。

標準付属のバッテリで最大500枚の印刷が行え、コピー機能とスキャナ機能もバッテリ駆動で使用可能。ACアダプタでも動作し、日本HP製のノートPCと本機でACアダプタを共用できる。また、バッテリは従来モデルの「HP Officejet 100 Mobile」とも共通だ。

バッテリが標準で付属

背面にはPictBridgeやUSBメモリに対応したUSBポート

印刷解像度は最高4,800×1,200dpiで、2本のインクカートリッジを使う。通常は、1本が顔料ブラック、もう1本が染料シアン/マゼンタ/イエローの一体型カートリッジだ。顔料ブラックをフォトカートリッジに交換することで、染料6色による印刷にも対応する。印刷速度(ISO準拠)はモノクロで5枚/分、カラーで3.5枚分。ランニングコストの公称値は約13.1円/枚。インクカートリッジが1本でも印刷できる「インクバックアップ」機能を備える。

インクカートリッジは2本。写真の例では、染料シアン/マゼンタ/イエローの一体型カートリッジと、染料ライトシアン/ライトマゼンタ/ブラックの一体型フォトカートリッジが装着されている(染料6色印刷)

本体上面には、スキャナ/コピー原稿のシートフィーダ(1枚単位)、操作パネルがある。カラーの液晶モニタは、2.36型のタッチパネル。バッテリ残量も確認可能

給紙トレイの容量は50枚で、スキャナ/コピーの原稿は本体上面前方からのシングルフィードだ。SD/MMCメモリーカードスロットとUSBポート(PictBridge、USBメモリに対応)も搭載し、各種メディアからのダイレクト印刷が可能。デジタルカメラの写真を本機だけでL判フチなし印刷するといった、ホームユース的な機能も備えている。

主なユーザー層としては、フィールドワークが多いビジネスマンやエンジニア(書類や作業報告書などをその場で印刷して顧客に渡せる)、在宅ワークが多いビジネスマン、設置スペースが制限されるショップやカウンター業務などを想定。また、2台目のプリンタ/複合機としてや、使わないときは片付けておきたいといったニーズにもマッチするとしている。