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スマホ版『ドラクエモンスターズ テリーのワンダーランドSP』が本日より配信開始。ゲーム機向け新作も開発中

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 ニコニコ生放送の「誕生20周年!『ドラゴンクエストモンスターズ成人式』」にて、スマートフォン向けゲーム『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』が本日11月7日より配信されることが発表された。

『テリーのワンダーランド』がスマホに

 『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』は、『モンスターズ』シリーズの20周年記念作品として開発されたもの。ニンテンドー3DSで発売された『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D』の3Dグラフィック化を踏襲にしつつ、スマートフォン向けに徹底的に設計を見直し、新要素を追加している。通常価格は2400円(税込み)だが、11月7日から11月13日まで配信記念セールで1600円(税込み)で購入が可能だ。

 新要素として『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』などのモンスターが参戦しており、総モンスターは650種類を越える。また「黄金郷」という新ダンジョンが追加されているほか、スマートフォンならではの「倍速モード」と「オート戦闘」と「らくらく冒険」が簡易機能が追加されている。

 倍速モードはその名の通り、戦闘や移動を高速でスキップできる機能で、オート戦闘は戦闘画面に切り替わると瞬時に戦闘が終わる機能だ。らくらく冒険は、ダンジョン(旅の扉)の冒険そのものをスキップする機能で、すぐにダンジョンで得られた経験値やモンスターのスカウトの結果が得られる。ただし、使えるのは一度クリアしたダンジョンのみで、1時間に1度だ。

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(画像はYouTube | 『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』プロモーション映像より)

 本作は買い切り型であり、ダウンロードするとオフラインでも完全に遊べるが、一部、日替わりでアイテムを売ったり、卵に関する要素で通信機能を使うものがあるという。また直接的にユーザーとユーザーが戦う通信対戦はないが、ほかのユーザーが育てたモンスターのデータと対戦する、いわゆる非同期対戦は存在するという。生放送では、ユーザーの要望次第では今後なにらかしらアップデートして機能が追加されることも示唆された。

 注目すべきは、スマートフォン向けに設計された画面設計だろう。ゲーム画面の大半がUIが締められており、上部にキャラクターが見える移動画面、中央にマップ、下部にバーチャルパッドが配置された大胆な画面構成で成り立っている。片手操作で快適にプレイできることを目指したという。スマートフォンならでは『テリーのワンダーランド』を新感覚でプレイできそうだ。

“ゲーム機”向け新作も

 またニコニコ生放送では、合わせて『モンスターズ』の新作を開発していることも明かされた。

 『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』の仲間キャラクターのカミュ、その妹のマヤが登場することが示唆されたが、現時点では両方とも主人公なのか、それとも片方だけ主人公なのかは不明。また気になる発売ハードだが「スマートフォンではなく、ゲーム機」とだけ明言されるに留まっている。

 この謎のベールに包まれている新作と、前述した『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』は、3DS版『ドラゴンクエストXI』でプロデューサーを務めた横田賢人氏がディレクターを担当している。

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(画像はニコニコ生放送 | 誕生20周年!「ドラゴンクエストモンスターズ成人式」より)

 このほかニコニコ生放送では、1998年9月25日に発売された『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』から20周年をお祝いして、過去の歴代『モンスターズ』シリーズを振り返った。初代の『テリーのワンダーランド』は、ゲームボーイカラー対応の初期タイトルで、ゲームボーイカラーと共に購入した人も多いだろう。

 番組では『ドラゴンクエスト』の生み親である堀井雄二氏が出演して、『モンスターズ』の誕生エピソードを明かした。もともと『モンスターズ』は『ドラゴンクエストV』の仲間モンスターシステムが好評だったので、引き続き『ドラゴンクエストVI』にも入れてみたが、それでストーリーを語ってしまうと複雑になってしまうので、独立させようという話があったという。

 そこに当時エニックスの専務だった千田幸信氏が、競馬に熱中しており、配合でゲームを作れてないかという話があり、さらに『ポケモン』ブームが重なった。こうして『ドラゴンクエストV』の仲間モンスターシステム、競馬の配合、『ポケモン』が合わさって『ドラゴンクエスト モンスターズ』が産声をあげたという。

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(画像はニコニコ生放送 | 誕生20周年!「ドラゴンクエストモンスターズ成人式」より)

 主人公がテリーだったことに関しては、『トルネコの大冒険』もあり、トルネコの次はと考えたら、すんなりテリーとミレーユに決まったという。『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズ プロデューサーを務める犬塚太一氏によると、テリーはもともと『ドラゴンクエストVI』の主人公として描かれたが、主人公としては癖がありすぎると見送られたキャラクターだった。しかし結果的に人気キャラになったので、『モンスターズ』の主人公として返り咲いたという。

 当初は、配合は系列と系列と合わさるだけの単純なものだったが、堀井雄二氏が手を入れて、特殊配合を追加したり、ランク分けを行ったという。しかし、それでも堀井氏は50万本程度、良くて100万本行けばいいほうと売り上げについては半信半疑だった。しかし結果的にロングセールを記録して、230万本売り上げて驚いたという。なお『モンスターズ』シリーズ累計の出荷・ダウンロード本数は1130万本まで達しているという。

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(画像はニコニコ生放送 | 誕生20周年!「ドラゴンクエストモンスターズ成人式」より)

 番組では他にも、『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』で初登場したモンスターであるカバシラーの誕生秘話が明かされたり、『ドラゴンクエストモンスターズ 20th アニバーサリー モンスターマスターメモリーズ』が12月13日発売することが再度告知された。謎に包まれた『モンスターズ』の完全新作のほうは、まだもう少し開発がかかるという。それまで配信されたばかりの『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』を手にとってはいかがだろうか。

文/福山幸司

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