日産自動車と三菱自動車工業が6月1日付で設立した軽自動車の企画会社、NMKV(東京都港区)の首脳は20日、都内で記者会見し、当面の商品投入計画などを明らかにした。
会見で三菱出身の栗原信一副社長(COO)は、同社の企画による新モデルの第1弾として2013年度前半に『ekワゴン』の次期モデルを投入する計画を示した。同車は日産に『オッティ』としてOEM供給しており、同時発売する。
同モデルはプラットフォーム(車台)、エンジンともに新開発するという。生産は三菱の軽生産拠点である水島製作所で行う。NMKVの発足により日産と三菱は将来、国内軽市場で合計20%の販売シェアを確保する狙いだ。
このため、栗原副社長は車種や生産の増加によっては「水島以外の生産もあるかもしれない」と、複数拠点での生産にも含みをもたせた。また、軽のEV(電気自動車)については「決まったものはないが、両社ともEVを販売しており、われわれ(企画会社)としては共同でやっていけたらいいなとは考えている」と述べた。