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あの8ビット機「Commodore 64」が復活

» 2011年04月11日 11時14分 公開
[ITmedia]

 往年の8ビットコンピュータ「Commodore 64」(コモドール64)を、当時とほぼ同じ姿で米国企業が復活させ、このほど予約販売の受け付けが始まった。5月から6月にかけて出荷を開始する予定という。

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 C64は1982年に米Commodoreが発売した家庭向け8ビットPC。動作クロック約1MHzのCPU、64Kバイトメモリを搭載し、主にゲーム機として親しまれた。Commodore自体は1994年に倒産しているが、エミュレータが多く出回り、SIDチップによる音源は一部のミュージシャンに愛されている。

 復活したというC64を販売するのは、Commodoreのライセンスを取得したという米国の「Commodore USA」という企業。同社はAmigaのライセンスも取得し、Amigaマシンを販売している。

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 新しいC64は、オリジナルとほぼ同じキーボード一体型ケースに収まってはいるが、mini-ITXマザーボードにデュアルコアAtomプロセッサ、ION2グラフィックス、2Gバイトメモリ、HDDなど、オリジナルからすると途方もなく強化されたスペックを持つ。HDMIで最新のテレビにも接続できる。

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 CommodoreにフォーカスしたLinuxディストリビューションである「Commodore OS」を搭載し、起動メニューからC64エミュレータを選択することでBASICやゲームが楽しめるようだ。

 160GバイトHDD搭載の下位モデルが595ドル、1TバイトHDDとBlu-ray Discドライブ搭載の最上位モデルが895ドルなど。キーボード一体型ケースのみのベアボーンも250ドルで販売している。

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