佐々木正悟 
13:31 ブログ執筆
13:52 休憩
14:10 渋谷へ出発
ただこれをするだけのことですが、ノマド・ワーカーを始めたばかりの人にはとくに必要です。行動の記録をとっておくことが必要なのです。
タスク管理やセルフ・マネジメントに先だってまず、自分が自由に行動するとどうなるか、あまさず把握しておくことです。それには少なくとも２つメリットがあります。
１．行動を修正する指針ができる
２．メタ認知力が自然と高くなる
１．行動を修正する指針ができる
多くの人は行動記録をとる前に、まず指針を立てたがります。以前は私もそうでしたが、これはあまりに非現実的です。
どんな人でも自然な行動のパターンというものがあります。それはなかなか堅固です。すでに建っている家のように堅固です。
すでに建っている家があるのを無視して、空想で作った設計図通りにリフォームしようとしても、それは無理でしょう。立て替えるしかありません。人間を立て替えるということは生まれ変わるということで、いったん死ななければならなくなります。
死なないのであれば、すでに建っている家をリフォームする形で、望みの方向へ修正するべきです。そのためには、すでにどのように「立っているのか」を把握しなければなりません。このエントリの冒頭のような行動記録が、すでにどのように建っているかの記録です。
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それは非常に残念な建物かもしれません。朝から昼間でネットサーフィンに明け暮れているとか、１日五回自慰行為にふけりつつ、空いた時間でマンガを読んでいるだけかもしれません。
しかしとっている行動が無価値かどうかは問題ではありません。そういう人が急に、早朝はマラソン、それから英語の勉強という計画を、行動記録もなく計画さえ作ればできると思う方が問題です。
現実にどういう行動をとっているかを知ることが大事なのです。
２．メタ認知力が自然と高くなる
とは言え、おそらく最初記録には失敗します。つまり、休憩を始めたところまではおぼえているが、気がつくと時間の記録を忘れていて、オムレツでも食べているかもしれません。タイマーで記録していたら、186分などというとんでもない数字。途中経過は思い出せない。
こう書くと｢そんなバカなやつがいるものか｣という人もいるでしょうが、これはほとんどどんな人でも通る道です。私も186分とか、ひどいときには1000分を超えていたことが１度ならずありました。
これが私達の意識の特徴なのです。意識にはウィリアム・ジェイムズ流に言えば二通りの流れがあって、１つは直接的な体験内容の意識。つまりリンゴが甘いとか、夕日がオレンジだとかいうときの、直接的な体験の内容です。
もう一つは、意識しているということの意識。つまりメタ意識です。自分はリンゴを食べて甘く感じていると意識しているという意識です。これが消失したとき、時間の記録も忘れるのです。自分を外側から見ているかのような想像力を失うわけです。
自分を外側から実際に見ているわけではないのですが、そういう想像をもつことが大事です。１人で仕事をしているときには、とりわけ大事です。そういう想像をもたなくなると、仕事が滞ったときなどに、どうしていいのか分からなくなってしまいます。
実は行動記録をたえまなくとり続けることの意味は、この外から自分を見ているかのような想像力を育てることにあります。セルフ・マネジメントするためにこの｢私｣は欠かせないのです。
フリーランスで仕事をするとなると、とりわけ苦しくなってきたとき頼る対象がなかなか見つけにくくなります。仕事もあまりなくお金もほとんどなくなってくると、不思議と頼ることのできる人も少なくなっているのです。
そんなときこそ「自分をどのように動かしたら、自分の手元に利益が残っていくか」を冷静に検討することが、役に立ちます。これをできるようにしておくことが、セルフ・マネジメントすると言うことだと思います。
すでに10日後に迫り、おかげさまで残り席もわずかとなっている「第４回タスクセラピー」ですが、ここで追加のお知らせをさせていただきます。
●ミニブックを参加者全員に無料配布
このたび上梓いたしました書籍のミニブックを、参加いただいた方全員に無償配布させていただきます。
今回は、「クラウドがあなたの仕事を即効率化する Toodledo「超」タスク管理術」の告知のために、このミニブックをご用意しました！
この16ページの中には、ライフハックで注目される「Toodledo」についての
わかりやすい解説文がぎっしり り詰まっています！
発売前に、ミニブックでToodledoの予習をするのも良いかもしれません。
●『Toodledo「超」仕事術』1500円を、当日参加された方には1000円で
| Toodledo「超」タスク管理術 | |
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北 真也 佐々木 正悟
シーアンドアール研究所 2012-08-25 |
ミニブックでPRしておりますのはこの本です。Toodledoを使って本格的にGTDを解説している北さんによれば「自信作」です。
●ゲストに北真也さん
その北真也さんをゲストにお迎えし、本書への思い入れをいつもの通り「熱く」語っていただきます。
●新コーチのはまさんが静岡から早速登場
第４回から新コーチとして加入いただくことになったはまさんに早速お越しいただける運びとなりました。
はまさんはタスクシュートの解説記事や、タスク管理のまとめ記事などを中心に情報発信され、静岡ライフハック研究会を主催されるなど、幅広く活動されています。
以上のようなわけで第４回も、過去３回以上に盛り上がりそうな雰囲気です。
ご都合よろしい方はぜひご参加下さいませ。
8月26日 第４回タスクセラピー 「仕事管理は手帳だけ」からの脱却(東京都) |
