人名・地名とその歴史に関する様々な談義(総合まとめ)

今回、非常に偶然なんですが、地名や人名に関する長めのツイートを3か所で同時に読みました。 それぞれ相互の関係はないのですけど、いい機会なので、その三つを合わせてまとめ化することとしました。なんか強引ですいません。 ツイートを使わせていただいたアカウントはこちら(※追加は除く) @asai1920 @R_Tachigawa @bolero_MURAKAMI @gryphonjapan @hakoiribox @ChojigenNuko @MyoyoShinnyo @IEND29 @takochan_de @TAK_MORITA @masyuuki @oolong_abraxas
80

第一部 「日本」の国名や、最初は自称たる「私たち」や「ここ」に客観名がつく話

浅丼健一 @asai1920

一応、大日本帝国としての名前と行動は一致しているけど、穴があるとするなら、「日本」という名前かなぁ。「太陽は日本列島から出てくるわけではないから」 twitter.com/kirik/status/8…

2017-03-19 11:27:43
浅丼健一 @asai1920

『日本』は「太陽がここから出てこないのに日本って名前はおかしい」って平安時代から言われていたからねぇ。中国から見た「日本」なわけで、中華世界観の名称。でも、「自国中心主義ではない」ということを国名からして主張しているのはリベラルとも言える。

2017-03-19 11:30:50
太刀川るい @R_Tachigawa

「異世界の人間が世界に名前を付けているのはおかしい」議論みたいだなぁ。中国の影響がなかった頃の我々はなんて認識してたんだろう。そもそも別の土地を認識する必要もなかったから、「ここ」と「あそこ」で通せたんだろうか。

2017-03-19 11:43:34
狂える中3女子ボレロ村上/陶芸C++er @bolero_MURAKAMI

異世界の人間だって世界に名前を付けるだろうし、それを純粋な固有名詞だと捉えるとおかしくなるけど、例えば「ハルケギニア」はハルケギニア世界の「この世」とか「人間の土地」だとかを表す言葉だと考えれば何もおかしくない。

2017-03-19 11:48:32
太刀川るい @R_Tachigawa

「正確には世界名じゃないけれど地域名とか民族名とか近い言葉を使っているんだよ」説は極めて有力ですよね。世界中のいろんな民族の名前がその民族で「人間」を現す言葉になっているみたいな現象。

2017-03-19 11:54:23
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan

中国が”中国”という名称を<偉大な中心である我が国>でなく、<国名>であると受け入れる過程もいろいろと面白いようです。 unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4… twitter.com/gryphonjapan/s… @R_Tachigawa

2017-03-19 11:59:43
Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) @gryphonjapan

冒頭だけ紹介するけど、これだけでなかなか面白そうではありませんか。 読売新聞書評欄3/12 「中国の誕生 東アジアの近代外交と国家形成」 岡本隆司著 名古屋大学出版会 pic.twitter.com/Mi0NwMgpOw

2017-03-12 09:57:58
リンク www.unp.or.jp 中国の誕生 « 名古屋大学出版会 1 user 60
太刀川るい @R_Tachigawa

死後の世界の話、モヨロ貝塚を研究した人の本の冒頭だけを前に読んだのだけれど、アイヌの老人の証言として「食べた後の魚や貝は丁重に扱って返さなければ恵みを与えてくれなくなる」というのを紹介していて、もしかすると貝塚もそういう意味があったのではという説を唱えていた。

2017-03-19 12:21:01
太刀川るい @R_Tachigawa

広島が死後の世界って概念とてもおもしろい。古代エジプトの人もナイルの東が人間の世界でナイルの西が死後の世界(太陽が沈む場所だから)で、ナイルの西にお墓を作ったんでしたっけ。

2017-03-19 12:15:48
ノザキハコネ @hakoiribox

一生いく事もない、知ってる限りでは一番遠い、名前だけは知っている大都会「広島」は観念の中では死後の世界と何も変わらんかったってのはとても面白く思う。

2017-03-19 11:57:25
ノザキハコネ @hakoiribox

柳田國男の小文に『広島に煙草を買いに』ってのがあるんだけど、大正時代の時点で四国には人が死んだ事を「広島に買い物に行った」と言い表す習俗がまだ残っていたそうだ。

2017-03-19 11:55:25
太刀川るい @R_Tachigawa

@isimiya9 「我々は地球人だ」と挨拶してみたところで「球体の大地に住む人々」という意味で「そんなの惑星に住んでりゃ当たり前やんけ!」みたいに捉えられそうですしね。

2017-03-19 12:08:30
太刀川るい @R_Tachigawa

考えてみれば中国もそうなのか。外の世界を知って初めてアイディンティティが生まれるという話みたいだな…… >RT

2017-03-19 12:06:07
太刀川るい @R_Tachigawa

どこでもドアみたいに穴を開けていくのではなく、物理的に到達できるこことはちょっと遠い別の場所みたいな。(カムイモシリはちょっと違うかもしれないけれど、アイヌモシリは土地も現すし……)

2017-03-19 12:04:18
太刀川るい @R_Tachigawa

宗教的な「世界」と現実の土地って、割りとリンクしていることが多く、例えば神様の世界と人間の世界を分ける鳥居とか、アイヌモシリとカムイモシリとか、東の海のニライカナイとか、西の果てにある極楽浄土とか、

2017-03-19 12:01:37
太刀川るい @R_Tachigawa

そりゃいきなり「お前らは何民族なんだ?」って言われたら「人間……かなぁ……」ぐらいしか答えられないと思うし。

2017-03-19 11:54:51

第二部 名前に付属する「雰囲気」やニュアンスについて、ドイツを例に~こなたま氏ら

超次元ぬこ @ChojigenNuko

創作やってる人の中には「安易なネーミング」を馬鹿にする人も結構いて、そういう人は「神話や伝説から名前とってる」みたいな人も多いんだけど、でも神話の名前がそもそも「名は体を現す」みたいなのが多かったり伝説的偉人の名前とかも「当時としてはごく一般的な名前だった」とかあるあるなのよね

2017-03-18 05:50:12
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

でも批判される「安易なネーミング」って、「異世界なのになんでジョンとかジェームズとか、ミョルニルなんだよ」という、「世界観との一貫性や関連の無さ」が指摘されるケースが少なくないよ。

2017-03-18 08:21:04
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

あとよく日本の創作者が踏む地雷として、現代のヨーロッパ人の名前に、歴史の本から取ってきた人名をつけてしまい、「次郎衛門」「田吾作」みたいな時代錯誤な感じになってしまうというのがある。ドイツ系の名前ではよくある

2017-03-18 08:23:51
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

「ヴィルヘルム」「フリードリヒ」「ラインハルト」「ジークフリート」、ここらへん踏む地雷っすね

2017-03-18 08:27:54
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

では実際にはどうなのか、データを見てみましょう。まず「ヴィルヘルム」 beliebte-vornamen.de/5234-wilhelm.h… ホーエンツォレルン家が皇帝だった頃は、あやかって不動の1位をキープ。 しかし戦後になると急落!70年代に謎の急上昇(ベビーブーム祖父の名前をつけた?) その後は…

2017-03-18 08:31:37
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

「フリードリヒ」 beliebte-vornamen.de/4778-friedrich… 同じく帝国が健在だったころには定番の名前だったがやはりヴィルヘルムと同じ傾向。 ただものすごく乱気流気味(100位以下はどんぐりの背比べなので、ちょっとの数の変動でもこうなるってだけかも?)

2017-03-18 08:34:19
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

「ラインハルト」 beliebte-vornamen.de/21289-reinhard… 50年代ごろがピークで、70年代にはもう地に落ちている。それ以後はしかばねのようだ 現代からすると「おっさん、じじいの名前」ということに。ついでに貴族っぽい響きもない

2017-03-18 08:36:30
1 ・・ 4 次へ