鎌池和馬『とある魔術の禁書目録(インデックス)〈22〉 (電撃文庫)』を読んでみた。
ロシア編終結! 加えて言うなら神の右席編終結! 後方のアックアや右方のフィアンマの桁違いの強さからして、「禁書目録も終わりに近いか?」と感じていましたが、まぁ、まだ核心に少し触れた程度みたいですねぇ。 ナカナカの長編。
各神の右席のエピソード巻を復習:
- 前方のヴェント 12・13巻 (学園都市にて)
- 左方のテッラ 14巻 (フランスだっけ?)
- 後方のアックア 16巻 (学園都市にて)
- 右方のフィアンマ 20・21・22巻 (ロシアにて)
さて、上条当麻さんは第2巻以来久方ぶりに右腕断裂! 第2巻でちらっと思わせぶりなことが書いてあったのが、そして、神の右席なのにほとんど噛ませ犬っぽいキャラだった左方のテッラの唯一核心にに噛んできそうな幻想殺しの右腕の秘密のリークが、長い長い伏線としてやっと回収されるかと思いきや、腕再生しちゃった・・・ さて、この秘密のベールが剥がされるのは何巻になることやら(笑)
また、記憶喪失だったことが禁書目録にばれて、エピローグで平和なイザコザがあるのかと思いきや、ベツレヘムの星、ガブリエルと心中。 世界を救ってくれたあなたのことはずっと忘れません。 安らかにお眠りください。
一方、一方通行さんは、魔術の力もマスターしたみたいで、実質レベル6って言ってもいいんじゃん? 打ち止めも助けられてさらに天使になっちゃったゼ。
浜面仕上くんは、麦野沈利んと仲直り(手打ち?)して『アイテム』再生へ。 滝壺理后はなんか超能力者の常識をひっくり返すような能力の可能性を秘めていそうな展開に。 超能力側の天使を自在に作ったりできそう。 今後のストーリーにどう絡んでくるのやら。
ところで、ベツレヘムの星が硬度10000mの上空から自由落下したら、どれくらいの被害が出ていたんでしょう? 隕石のパラメータを入力して被害などを計算してくれるサイトを見つけたので(「Earth Impact Effects Program」)、ちょっと試してみました。 今の場合、各パラメータの値は
- 直径:40km
- 主成分:岩
- 速さ:上空10000mからの自由落下よる(空気抵抗などを無視して大雑把に計算すると 490m/s)
- 衝突角度:90°(垂直)
なので、これらで衝突のエネルギーを計算させると 1.2×1022 J となって、恐竜を絶滅させたユカタン半島の隕石衝突の100分の1弱のエネルギーでした。 これが地球の環境にどの程度の影響があるのかは、拙者には評価不可なので、解析はこの辺りでストップ。 被害が大きいと見るか小さいと見るかはあなた次第:-p
神の右席編はまた十字教編でもあり、これが終わったので今度は北欧神話あたりが絡んでくるのかな? 22巻最後で『とある魔術の禁書目録(インデックス)SS〈2〉 (電撃文庫)』にだけ登場していた魔神になるはずだった男(レベル5の第7位をぶちのめしてた人だったと思うけど)が登場。 つーことで、レベル5の残りの人も出てくるのかな? というより、次巻は超能力・学園都市の話なのかもね。
- 作者: 鎌池和馬,灰村キヨタカ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/10
- メディア: 文庫
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目次
- 『戦況報告』
- 第九章 『巨大な歪みを正す時』 Broken_Right_Hand.
- 第十章 『最終術式準備完了』 Rebirth_the・・・
- 第十一章 『黄金に輝く天空にて』 Star_of_Bethlehem.
- 第十二章 『北極海の最後の決着』 Last_Fight.
- 終章 『静寂と少年の終わり』 Silent_to_Small_Fire.
- 『終戦宣言』
裏表紙は『クレムリン・レポート 羊皮紙』かな?