今日はベルリンから約100キロくらいのポーランドとの国境の街、フランクフルト・オーダーに来ています。
明日と明後日、この街のオーケストラとストラビンスキーのペトルーシュカのコンサートがあるからです。
引き受けた後に知ったのですが、このピアノパート、オケの中のピアノパートの中では1、2を争う難しさと言われているそうです。
だいたい、なんで私のところにこの話が来たのか、不思議におもっていました。
でも実はこのオーケストラで通常ピアノを担当しているのは、うちのホルンの生徒のお父さん。しかし、彼は今忙しくて、こんな曲を練習する時間がとてもじゃないけど取れない、という事で、娘から私の連絡先を聞き、電話がかかって来たという事で納得。
そして、その当のお父さんはピアノの隣で、音と出番の極めて少ないチェレスタを、かわいらしく弾いていますしかも、娘とそっくり!
オーケストラはすでに二日前からリハーサルしていたようですが、私は今日から参加です。
リハーサルは朝9:30開始。
一度も車では行った事のない場所だったので、ものすごく時間の余裕を見て、8時すぎには着けるように出発しました。
年明けから気温がプラスに転じ、雪も全部溶けて順調に走っていました。
しかし、降りなければならない高速の出口を見誤って、なんと、降りすごしてしまいました。
普通なら単に次の出口で降りて戻ってくればいいのですが、そこはドイツ国内最後の出口。この先は国境になり、その先はポーランドです!!
思わず車の中で、
「いやぁぁぁー!!」
と叫んでしまいましたが、高速道路を逆走はできません。
どうか、もう一つ、ドイツ国内の出口があってくれ~と願いましたが、ひとしきり走るとそこは今は、検閲もなく素通りするだけの元国境が。
だいたい、ヨーロッパはなんでこんなに簡単に、しかも、間違って外国にいけちゃうのか、今日ばかりは恨みました。
普段はとっても便利なんですけどね。
国境を超えるととたんにアスファルトの状態が悪くなります。そして標識はポーランド語のみそこがまだ高速道路なのかそうでないのかさえよくわかりません。
いきなりとっても不安な気持ちと、オケのリハーサルに遅れてはならないと焦る気持ち。
とにかく、一刻も早くUターンしないと、と出口を探します。しばらく走らされ、やっと休憩場所的な所を見つけ、そこからなんとかUターン成功。
しかし、その先の分岐点の標識がまったく理解不能。そして自分が選んだ道は、不幸にもどう考えてもさっき来た道ではない。深みにはまる前に、また、人がいそうなところで車を止め、
「フランクフルト・オーダーにいきたいのー!」
と、聞いて見たら、ドイツ語はわからないらしいけれど、街の名前は分かってくれて、
「この道、こっち、で、右」
と、ゼスチャーで教えてくれ、今度こそ、間違わないか慎重に走らせ、国境の標識が見えた時は本当にホッとしました。
いやぁ、久々に焦りました・・・
ホールに到着したのは、9時ちょっと前。余裕見て出発していて、本当によかったです。
私にとって最初のペトルーシュカのリハーサルは、ほぼ数えなくても入れる程、事前にCDやYOUTUBEを聞いて曲を頭に入れてあったので、全く問題なしでした。後は、ピアノのソロの部分をちゃんと弾ければ大丈夫でしょう。
さて、今から夜のリハーサルまで、少しベッドに横になります。
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