パスワードを忘れた? アカウント作成
270196 story
グラフィック

ハリウッド、3D 一辺倒から脱するか? 94

ストーリー by reo
作り手の強いニーズはあんまりなさそうだし 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

バットマン 3 作目を製作するクリストファー・ノーラン監督は、「3D で撮影」というワーナー・ブラザーズの圧力を撥ね退け、3 作目も 2D で製作することを決めたそうだ (Den of Geek の記事本家 /. 記事より) 。

ノーラン監督はいかにも 3D 向きともいえる「インセプション」も 2D で撮影し、全世界で 8 億ドルの興行成績を上げている。同監督は先週、バットマンシリーズ最終作となる「The Dark Knight Rises」も 2D で製作する意向であることを明らかにした。ノーラン監督はまた、3 作目でもダークナイト同様に一部を IMAX で撮影してその映像効果を取り入れる意向も示した。

シリーズものの大作としては、ハリーポッターの最新作も 3D 版は製作されないことが決まっている。これらはハリウッドが 3D 一辺倒から脱する転機となるのだろうか ?

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • ハリポタ (スコア:2, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2010年11月04日 9時49分 (#1852728)
    ハリポタ最新作の「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」が3D上映されないのは、
    3D版の完成が間に合わないからであり、3D版が制作されないことが決まったわけではありません。

    元々死の秘宝は2Dカメラで撮影された作品で、3Dブームがやってきたので急遽3D版も上映することにしたそうです。

    「タイタンの戦い」と同じように編集時に2D映像を3D変換する方法が使われていますが、
    「死の秘宝 PART1」の3D版上映がないのは、高品質の2D→3D変換作業に予想以上に時間がかかり
    PART1上映までに作業が終わらなかったからだそうです。

    PART2は3D版も同時上映、PART1はPART2上映直前にあらためて3D版が公開されると言われています。
    1作品で2度稼ぐというある意味うまいやり方かもしれません。
    • by kcg (26566) on 2010年11月04日 11時22分 (#1852792) ホームページ 日記

      ハリー・ポッターのような、半透明のパーティクルエフェクトが多い映像は
      あとから手作業で3D化するのは困難というか、まともなクオリティーで完成しなさそうです。
      おそらく、時間が足りなかったというよりは到底無理だと諦めたのだと思います。
      エフェクト部分はステレオ再レンダリングしてコンポジットやり直さないとならないでしょう。
      ピクセル以下の大量の半透明粒子をマスク切り出しするのは、骨が折れるというより、まず無理というような作業だと思います。

      親コメント
      • Re:ハリポタ (スコア:1, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2010年11月05日 0時56分 (#1853257)

        >> ハリー・ポッターのような、半透明のパーティクルエフェクトが多い映像は
        >> あとから手作業で3D化するのは困難というか、まともなクオリティーで完成しなさそうです。

        前作「ハリー・ポッターと謎のプリンス」で既に冒頭15分だけ3D [eiga.com]という版が存在しているのですが,ご存知ないのでしょうね.ちなみに見た感想としては,それほど違和感なく見れましたよ.もちろん,アバターとはレベルが違いますが.

        また,次作「ハリー・ポッターと死の秘宝」は2作に分割されて公開なのですが,もともと3D化する予定で撮影していた上,3Dが頓挫したのはPart1のみであり,Part2は3D公開も有りなので,Part2公開時にPart1を3D版で再上映 [npn.co.jp]なんて噂もあるようです.

        親コメント
  • by iwakuralain (33086) on 2010年11月04日 10時41分 (#1852762)

    この辺はどうなんでしょう?
    3Dにしたから売り上げが●●あがったとか、新規顧客の獲得に繋がったとか、2D版より3D版の方が面白かったとか。

    • by unchikun (14429) on 2010年11月04日 11時29分 (#1852796)

      そのプレゼンに使用するグラフが3D表現だったなら、多少の売り上げのさにかかわらず3Dやや有利、という気がしなくもない。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      > 2D版より3D版の方が面白かったとか。
      2D版と3D版の両方がリリースされていないと比べようがないと思いますが。自民党政権と民主党政権を比較するには日本が2つ必要ですし、宇宙物理のためには試行錯誤で初期条件を変えながらビッグバンの実験を繰り返す必要があります。猫が生きている宇宙と死んでいる宇宙を用意すればシュレーディンガーの猫も安心です。

  • そうかな…。案外、2Dだからこそできたトリックがあるんだけど、たとえば

    (以下、インセプションのネタばれあり注意)

    一箇所、エッシャーの無限階段があったけど、あれってどうやって3Dにできるんだろうか…。
    --
    clausemitz
  • 3Dは物珍しさだけ (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2010年11月04日 9時46分 (#1852725)

    客足が遠のく映画館に再び客を呼び込むために、家では見られない3D映像を持ち出したのが
    映画に3Dが導入された動機でしょう。すでに3Dは物珍しさもなくなってしまったし、
    客を呼ぶ切り札になりえくなったということではないでしょうか。

    映画体験そのものの楽しさを増す技術であれば、物珍しさがなくなっても定着するのでしょうが、
    3Dはそうではなかったということでしょう。

    • by Anonymous Coward on 2010年11月04日 11時46分 (#1852809)

      > 客足が遠のく映画館に再び客を呼び込むために、
      > 家では見られない3D映像を持ち出したのが
      > 映画に3Dが導入された動機でしょう。

      そもそも映画産業自体が微妙な立ち位置になっている日本はともかく、
      本題の米国では3D映画は鉄板コンテンツですよ。

      そもそも週末にファミリーやカップルで映画館行って楽しむってのが
      (今でも)普遍的な娯楽として存在し続けてますし。
      「子供だまし」とも言われますが、やっぱり子供受けはいいよね、3D。

      > すでに3Dは物珍しさもなくなってしまったし、
      > 客を呼ぶ切り札になりえくなったということではないでしょうか。

      という興行収入面などを考慮したプロデューサ観点からの話だったら

      「3D で撮影」というワーナー・ブラザーズの圧力を撥ね退け

      なんてことにはならないでしょ。

      あくまでディレクター観点での「演出や技法などの面で3Dが合わないコンテンツもある」って判断であることは
      ネタ元の「Den or Geek!」でも語られてるし。

      コメントする人も、「すば洞」でモデってる人も、ネタ元くらい読んでからにすると
      外した内容にならないと思われ。
      タダでさえ身の回りの日本の映画産業前提にすると方向見誤る話題だし。
      # 「日本への二次的な影響」ならともかく、「なぜハリウッドがそう判断したか」を日本市場で語ってもね...

      親コメント
      • >「子供だまし」とも言われますが、やっぱり子供受けはいいよね、3D。

        3Dについては、映画評論家というか、感想文屋さんたちはあまり
        よく思っていないという印象。実際、40代以上のお方の感想からすると、
        「邪魔」「いらね」「外連味」「目が疲れる」といったことみたいで、
        喜ぶのは子供やせいぜい中学生くらいまでみたい。

        で、その子供や中学生が喜んでいるのだから、もっと続けるて、
        それが一般になる程度まで待たないと無理じゃないかな?と思う。

        >「演出や技法などの面で3Dが合わないコンテンツもある」って判断であることは
        >ネタ元の「Den or Geek!」でも語られてるし。

        短編映画で3D向けのシーケンスを集めて短編作品作るってのはあるだろうね。
        だけど、一般的なストーリーテリングをやる作品だと、合わない/逆効果/無駄
        となるシーケンスが山の様にあるわけで、整合とるのが難しいということも
        あるだろうね。演出でここは2Dこっちは3Dとか場面に合わせたりすると、
        演出する側も見る側も「ああ、面倒だよな、全部2Dならそれなりに出来るだろ」
        といったところだと思う。

        >「なぜハリウッドがそう判断したか」を日本市場で語ってもね...

        これはハリウッド映画も日本ではファンが多いからね。
        日本市場でそれを見ている人がいるわけで、語る利得はあると思うよ。

        親コメント
        • もういいかげん観客にモノを投げるな [fc2.com]とは思いますけどね。
          親コメント
    • バック・トゥ・ザ・フューチャー2に出てきた「3D版 ジョーズ19」を作って欲しいですねえ… (´・ω・`)
      --
      And now for something completely different...
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2010年11月04日 10時19分 (#1852746)
      3Dコンテンツは、物珍しさで誘客しているものも少なくないではありますが、
      ちゃんとうまく上手につくった専用の3D映像コンテンツは物珍しさだけでは
      ないですよ。3Dだからこそ楽しめるものになっています。

      こういう作品を2Dにすると全然面白くないんですが、興行収入的に3D専用として
      制作することができないので中途半端なんですね。

      また、もともと2Dで上映するのを前提にしていた作品を無理矢理3Dにしても、
      大して面白くないかもしれません。
      親コメント
    • ちゃうちゃう (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2010年11月04日 11時08分 (#1852783)
      >家では見られない3D映像を持ち出したのが映画に3Dが導入された動機

      違います。チケットの単価Upです。
      入場者の減少に歯止めがかからない中で、都合の良い実質値上げのネタだったのです。
      モノクロがカラーに、ステレオがサラウンドに移行したように、2Dが3Dに移行することを経営側は目論んでいたのです。
      ところが、3Dは単なる映像効果のひとつに位置付けられているのが現状です。

      用意したインフラのコスト回収のためにも、経営側にとっては新作の3D展開は必須なのですが、
      記録的な興収を上げたアバターの後が続かない状況になかりの危機感が漂っています。
      新作3D作品の伸び悩みは観客増にも増収にも繋がらず、上映館の3D対応も足踏み状態。
      上映->BD媒体->TV放映 の展開も3D対応テレビの普及が進まずこちらも期待薄となり、
      製作プロダクションや配給会社など3Dに大金を投じたところは大手も含めてかなりヤバい空気です。

      3D対応の製作で増収どころか逆にコスト要因にもなりかねない状況に、単品での収益が求められる製作・制作者がそっぽを向くのはある意味当然で、製作現場側はすでに3Dを見限ったともいえます。
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      次々と3Dテレビを出されちゃったので
      映画側に3Dで作るメリットが無いですからね

    • by Anonymous Coward

      実は3D作品には作り手側の強いニーズもそれなりにあって、裏の理由としては劇場スクリーンの盗撮による海賊版防止ということらしいです。
      (いずれ3D映像を撮影できる3Dカメラが出現するまでの一時しのぎかもしれませんが)

  • 若者の (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2010年11月04日 12時12分 (#1852830)

    若者の3D離れ

  • TRONはハリボテ3D("2D in 3D"と呼ぶべきか)の表現が活かせる
    素材なのでは、と期待してるので、3Dが必要な否かの判断は年末
    まで待ってみようと思ってたり。

    ……源平討魔伝の琵琶法師ステージなんかは合ってるかも。
    # そのまんまともいう
    --
    ---- 何ぃ!ザシャー
  • by Anonymous Coward on 2010年11月04日 9時52分 (#1852729)
    3D映画がどうがんばってみても2D多層レイヤーのハリボテにしか見えないのは、妄想力が足りないからでしょうか?
    • by Anonymous Coward on 2010年11月04日 10時49分 (#1852768)

      ものによっては本当に2D多層レイヤーなので、あなたの目が正常なだけでしょう。

      元の絵をオブジェクト別に切り抜く

      オブジェクト別にZ軸深度を決める

      深度分の視差に合わせて左右にずらす

      統合してできあがり!!

      こんなのばっか

      親コメント
    • by sunnydaysundey (32697) on 2010年11月04日 12時37分 (#1852860)
      私も同感です。
      アリスインワンダーランドが特にそうで、書き割りを前後に並べたようにしか見えませんでした。

      家電店で見てみた3Dテレビのプロモーション映像もそんな感じで
      専用のCGのスプラッシュなどは「飛び出る感」が結構あるのに対して
      リアル映像を3D化したものは書き割り・ハリボテが前後に配置されてるだけみたいに見えます。
      親コメント
    • Re: (スコア:0, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward

      3Dとは言うけど人の眼の錯覚を利用した物で2.5Dだと言う事実を情弱が認識しないと駄目だ。
      3Dと言うなら本当の立体映像を作ってから大々的に3Dと言って欲しいね。

      ・32bitOSと言いながらMS-DOSのしがらみを克服してなかった16bit+32bitの混合OSだったWindows95。
      ・64bit級と言いながら32bitx2個だったセガサターン。
      みんなユーザを舐めた商業的宣伝方法。

      • 本当に 64 ビットだけどコケた Nintendo64
        まあアンバランスな機械でしたな

        #個人的には発売日に買いましたし損した気も全くありませんが
      • 左目に左目の、右目に右目の映像が行くんだから3Dだろ。3DCGが錯覚とか言っちゃう? いちいち感情論とか陰謀論とか持ち出すの楽しい? 情弱さん

        • Re:いや錯覚じゃねーよ? (スコア:2, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2010年11月04日 11時07分 (#1852782)

          下からスカートを覗き込んでもパンツを見られないような稚拙な技術では、
          真の3Dとは言えませんよ。

          まじめな話、今一般に流通している3D映画にしろTVにしろ、
          1視点からのみの情報しかなく、しかも立体に見えても自分で好きな深度に
          焦点を合わせられないので、きわめて不自然で半端な映像体験しかできないのです。

          親コメント
          • by taka2 (14791) on 2010年11月04日 12時01分 (#1852821) ホームページ 日記

            少なくとも、映画館で見る映画に関しては、
            ずっと椅子に座ったまま視点固定でみるわけですから、

            視点位置によって映像が変わるような「真の3D」は無意味。
            それよりは、どこに座っても同じ映像が提示されるという、
            今のシステムの方が正しいと思います。

            あとは焦点深度の問題ですが
            現状の3D立体視映像システムでは焦点深度を再現できないし、
            それを再現するようなシステムは難しいでしょう。

            でも、焦点深度による距離認識は近くの物を見る時にのみ有効で、遠くを見るときにはあまり焦点に違いがが出ません。
            (1m先と2m先はピントあわせがだいぶ変わる=ピントあわせの感覚で距離認識ができるけど、
            10m先と20m先はピントあわせがほとんど同じ=ピントあわせの感覚で距離認識はできない)

            映画においては、表現上、視聴者のすぐ目の前に何かがあるように見せるようなことはあまりしませんから、
            映画上映でで焦点深度を再現するというのは立体視効果が少なくコストパフォーマンスが悪すぎると思います。

            逆に、そこまで再現する効果がある映画映像はどんなものか考えると、
            「スクリーン」という小さな窓で切り取られた映像では意味がなく、
            上下左右360度どっちを向いても映像が見えるような「没入体感型」の映像システムにしないといけないんじゃないかな。

            親コメント
          • 3D映像ではなく、3D立体造形とでも表現しないといけませんね。

            親コメント
          • by xan (25964) on 2010年11月04日 15時21分 (#1852968) 日記

            >下からスカートを覗き込んでもパンツを見られないような稚拙な技術では、
            真の3Dとは言えませんよ。

            どのみち下から覗き込んでも見えないような規制が入るだけでしょう。光が届かないブラックホールスカートとか。

            それと、真のステレオグラムではあるのであまり無理を言わなくても。大体、こいつが流行ってくれないとホログラムディスプレイに行き着かないんじゃないですか>真の3D。

            親コメント
        • by xan (25964) on 2010年11月07日 18時48分 (#1854609) 日記

          >左目に左目の、右目に右目の映像が行くんだから3Dだろ。3DCGが錯覚とか言っちゃう?

          議論が変な方向に行ってしまっているようですが、ステレオグラムは錯覚でしょう。右目だろうが左目だろうが、平面的な情報を脳が立体として間違って認識してしまう訳ですから。

          まぁ、右目と左目の情報の違いを元に実際の立体空間を正しく認識できるように、生まれた時から脳の処理回路が最適化され続けているので当然っちゃ当然ですけど。脳の立体認識を逆手にとった表現手法は遠近法とか他にも色々ありますね。

          ステレオグラムの場合は焦点が合う位置と脳が認識している位置とに乖離があるので負担が大きいという問題がありますが、それも端的にはステレオグラムが錯覚である証拠でしょう。

          >いちいち感情論とか陰謀論とか持ち出すの楽しい? 情弱さん

          むしろ技術屋特有の、技術そのものが目的になってしまっている典型的なコメントのような気が。

          別に3D映像を見るために映画館に行くわけじゃないでしょうに。つまらん映画なんて3Dにしたってつまらんことには変わりない。

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          ・フォーカスが合う位置は3Dになってないので目が疲れる
          ・首を振ると動きがおかしい

          このへんを解決する技術ができれば、もっと改善できると思います。

    • by Anonymous Coward
      トイ・ストーリー3は自然な3Dに見えました。
      3D映画はCGアニメ向きじゃないかなと実感しました。
      3D専用カメラで撮影したアバターでさえ、冒頭のスリープ・カプセルが並ぶシーンは
      2Dの多層レイヤー感が強かったです。
    • by Anonymous Coward

      部分的にはまだ技術がこなれてないからです.
      書き割り効果でググッてください.
      アバターがちゃんと3Dに見えてタイタンの戦いがハリボテに見えたのだとしたら,それは元の映画の作りがそうだからです.
      アバターもハリボテに見えたとしたら,3D映画にはもう少し慣れが必要なのかもしれませんし片目の視力が弱いのかも
      しれません.

    • by Anonymous Coward
      まずは、ステレオ音楽放送聞いて、立体感を得る訓練から始めましょう。映像がない分、妄想力アップには有効かと。
  • by Anonymous Coward on 2010年11月04日 10時05分 (#1852733)
    もとからそんなに一辺倒でもなかったってことじゃないの。
typodupeerror

犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

読み込み中...