写真●HP StoreOnce 4400 Backupの外観
写真●HP StoreOnce 4400 Backupの外観
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 日本ヒューレット・パッカードは2013年1月24日、重複排除機能付きのデータバックアップ専用NASの製品系列を刷新し、重複排除処理をバックアップサーバーにオフロードできる新型「HP StoreOnce Catalyst」(写真)へ全モデルを移行した。これまではハイエンドモデル「B6200」だけが同機能を利用できていた(関連記事)。

 新モデルのうちミッドレンジの「HP StoreOnce 4400 Backup」と「同4200 Backup」はそれぞれ「D2D4300」と「D2D4100」の後継で、エントリーの「同2600 Backup」は「D2D2500」の後継である。これにより、現行モデルは、すでに提供しているハイエンドのB6200と合わせて全4モデルになった。

 これら現行モデルの特徴は、ストレージが備える重複排除プロセスの一部をバックアップソフト側にオフロードできること。連携可能なバックアップソフトは、同社の「HP Data Protector software 7」と、米Symmantecのソフトウエア連携機構であるOST(OpenStorage Technology)搭載ソフト「NetBackup」と「Backup Exec」である。

 重複排除プロセスをオフロードすることで、時間当たりのバックアップ量が増える。例えば、ハイエンドのB6200では、重複排除プロセスをオフロードしない場合(ストレージ側だけで重複を排除した場合)が最大40Tバイト/時であるのに対し、オフロードする場合は最大100Tバイト/時をバックアップできるとしている。

 三つの新モデルの価格(税込み)は次の通り。ミッドレンジのHP StoreOnce 4400 Backupが609万円から、同4200 Backupが231万円から。エントリーの同2600 Backupは102万9000円から。なお、既存のハイエンドモデルであるB6200は、2ノード最小構成(32Tバイト)で2100万円から。