温暖な地域で寿司を食べるために独自の作り方がなされた「島寿司」

ご当地グルメの名前

伊豆諸島の「島寿司」

基本情報

「島寿司」は伊豆諸島南部および八丈島からの移住者が多い小笠原諸島などで、明治から親しまれている伝統料理。寿司ネタを醤油ベースのたれに漬け、砂糖をきかせた酢飯で握る。わさびの代わりに粉がらしを練った「練りがらし」を使うのが特徴で、醤油に漬けた刺身の色から「べっこうずし」とも呼ばれている。

わさびの代わりにからしを使うのは、八丈島や小笠原諸島でわさびが手に入らなかった時代の名残りだといわれている。一方、伊豆大島では醤油に「青とう」と呼ばれる辛味の強い青唐辛子をたれに加えて漬け込んでいる。また、練りがらしは使わず、酢飯もそれほど甘みが強くない。「島寿司」は日常的に食べられているが、お祝いの時には欠かせない料理でもあり、船内夜食にも最適な一品だ。

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投稿者のコメント

わさびでなくからしで食べるのが新鮮でおいしい。島によって味わいも変わってくるのがおもしろい。(ちょこさん・大阪府・38歳女性)