グリーは18日、フィーチャーフォン版の「GREE」にて未成年ユーザーの一部に利用上限額を超えて課金していた問題で、新たに超過課金の事例が発生していたことを発表した。

今回の発表では、新たに「GREE」の月額コース、および楽天Edyによる決済手段を利用していた未成年ユーザーも対象となっていたことが判明。そのほかにも、他社決済システムとの接続時における仕様上の不具合が原因となり、未成年ユーザーに超過課金が発生していたことも合わせて明らかにした。対象人数は5,544人、障害による上限超過額は4,937万170円にのぼっている。また、「GREE」の月額コースの障害は、2012年4月1日以降に発生し現在も継続中、楽天Edyの障害は2012年4月26日~8月21日の期間で発生していた。

同社は、2012年4月26日から未成年ユーザーの利用金額制限を導入し、15歳以下は月間5,000円、16~19歳は月間1万円と上限額を制限していたが、未成年ユーザーがフィーチャーフォン向け「GREE」でクレジットカード決済を選択した場合、上限額を超えて利用できる障害が4月26日~9月7日の期間で発生。未成年ユーザー733人に上限超過額として計2,811万4,470円を課金していたことが明らかとなり、対象者に個別連絡、申し出があった場合は手続きに従って料金を返還することを7日に発表していた。

今回の事例に対し同社は、18日(金)より未成年のユーザーが決済手段としてクレジットカードを利用できないよう機能を制限。今後も調査を継続するとともに施策を検討、実施していき、未成年ユーザーに対する過大請求は、いち早く返金手続きを実施するために現在対応を進めているという。対応の不備に加え、情報開示が遅延したことを「お客様をはじめとする関係者の皆様に対し、ご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪している。