日本では新学習指導要領の全面実施により、小中高校の授業時間が大幅アップするが、一方で韓国の小中高校では、学習する科目数が大幅に減少する模様だ。

韓国教育科学技術部(以下、教科部)は24日、小学生と中学生の学習科目と、高校の選択科目の数を減らす内容を記した「2011教科教育課程改正方向」を発表した。

教科部によると、学生の発達レベルに比べて学習内容が難し過ぎたり易し過ぎる内容や、ほかの教科や学年と重複している内容を減らし、小中学校の教科教育内容を全体から20%減少させる。高校の授業では、細分化された選択科目や重複した科目を減らしたり廃止・統合させ、選択科目数を261科目から198科目に減らす。

例えば、高校の場合、現行の「普通社会」の中には社会、韓国史、道徳、韓国地理、世界地理、世界史、東アジア、法と政治、経済、社会・文化、生活と倫理、倫理と思想の12科目があるが、改編後は社会と道徳が消えて10科目になる。

英語や数学の場合、これまでの「普通」「専門」のレベル分けから「基本」「一般」「進化」の3段階に変更される。教科相は、細分化された現行の選択科目を修正し、より学習効果の高い科目を学生に選択してもらう考えだ。

一部教科が減少する反面、創意活動の時間は増える。机に座って教科書を学習する授業形式から、直接見たり触ったりする授業を増やし、子どもたちに学校を楽しむ場所として認識してもらう。

教科相の関係者は、「創意性と性格を育成する多様な授業方法を適用するためには、現在の科目が多い点を考慮した」と述べた。教科相は年末までに教科別改編内容を告示し、2014年度から導入する構えだ。


参照:高校の選択科目261個→198個で縮小 - 韓国経済
参照:高校の選択科目で社会と道徳が2014年から廃止 - 世界日報

(文:林由美)

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