2011年4月26日
印刷インキ工業連合会(佐久間国雄会長)は、オフセットインキの生産出荷について、「会員各社によって対応に多少の違いはあるが、代替原料を用いたオフセットインキの生産出荷に目処が立ちつつある」とコメントを発表。これにより、汎用のプロセスインキは供給可能となり、「最悪の状況は回避できる」との考えを示している。
しかし、今後、代替原料の調達がタイトになるほか、夏期電力制限の実施が懸念材料。一部会員会社ではオフセットインキを中心に緊急輸入し、ある程度カバーする計画だが、これは永続的なものではないとしている。
震災の影響で操業を停止していたDICの鹿島工場は、4月15日に一部の有機顔料生産現場が復旧。全現場の復旧は5月末を予定している。
また東洋インキでは、枚葉インキ生産設備は既に復旧、オフ輪インキ生産設備は4月末で完全復旧の見込み。