格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★Strikeforce速報

ヴァレンタイン・オーフレイム vs レイ・セフォー

実況は昨年8月にやったUFC on Versus2のPPVと同じ人。解説はTK。会場の音が聞こえなさすぎ。
リザーブマッチセフォーvsオーフレイム兄から。
低いシングルレッグをしかけたヴァレンタイン。金網際に詰められたセフォー。たいして抵抗出来ずにテイクダウンを奪われる。サイド。ヴァレンタインがサイドチョーク。あっさりセフォータップ。
実力差がありすぎたか。

チャド・グリッグス vs ジャンピエロ・ビランテ

打撃戦。グリッグスのパンチが結構入る。しかしビランテも打たれながらもパンチを返していくメガトン的なガードの甘い撃ち合い。ビランテのハイキックがヒット。ここでレフェリーが割って入る。
「スタンディングのダウンを取りましたね」という謎の実況。ダウンなんてルールないし。マウスピースが外れただけ。まあ撃ち合いのタイミングで止めるレフェリーもレフェリーだが。
グリックスの首相撲の膝から右ストレートでビランテダウン!パウンド連打。レフェリーストップ。

シェーン・デルロサリオ vs レイバー・ジョンソン

シェーン・デルサリオがテイクダウンを奪いマウント奪取。マウントパンチ連打→腕十字のヒクソンコンボで一本勝ち。
リザーブマッチ3試合が終了。3試合とも1R決着だが、良くも悪くも大味。本戦のメンツとはちょっと差がありそう。

アンドレイ“ピットブル”アルロフスキー vs セルゲイ・ハリトーノフ

副音声で現地実況に切り替えられるので変更。TKの解説も聞きたいが、会場の音が小さすぎる。
あっという間にセミファイナル。ハリトーノフ入場。
打撃戦。プレッシャーをかけていくハリトーノフ。クビ四つに組むとアルロフはクリンチアッパー。膝を一発入れて離れる。ハリトーノフが前に出て、金網際に詰められるアルロフ。しかしパンチのヒット率はアルロフが上か。また首相撲に捕らえるアルロフだが、ハリトーノフがボディへのパンチ連打で外す。アルロフのジャブがヒット。ハリトーノフのワンツーがヒット!アルロフダウン!ハリトーノフがパウンド落としてKO!
ハリトーノフが打撃で上回りKO勝ち。
ジーナ・カラーノ復活インタビュー。ジーナがチャンピオン?実況不勉強すぎ。
短時間決着が続いたが、UFCのように前座中継はない模様。

エメリヤーエンコ・ヒョードル vs アントニオ“ペザォン”シウバ

現地の煽りVをそのまま流す。ペザォン入場。「ピザを2枚食べて、コーラを1ガロン飲んで来た」らしいペザォン。約4リットル。
そしてヒョードル入場。相変わらずの米国人気。
元ヘビー級チャンピオンと紹介されるペザォン。EliteXCのことか。コールに若干ブーイング。ヒョードルは「ワン・アンド・オンリー」。
頭一つ背が高いペザォン。遠い間合い。フックを振り回すヒョードル。左がヒットしたかに見えたがガードの上か。じっくり見ている。先に手を出さないペザォン。ヒョードルのパンチに合わせて組み付き、金網に押し込む。モモカンを入れていたペザォンだが、ブレイク。また押し込むシウバ。ヒョードルがパンチで段幕。ヒットしているが、ペザォンのストレートで首を跳ね上げられる。また組み付くペザォン。押し込んでダブルレッグに切り替える。ヒョードルはギロチンに抱える。持ち上げてテイクダウンを狙ったペザォンだが、バランスを崩して下に。スクート。入っていくヒョードル。ハーフから潜るペザォン。一度ヒョードルが離れるが、また上になりパウンド。キムラを狙うヒョードル
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しかしペザォンは潜って脱出。立ち上がる。

前に出てペザォンのパンチがヒット!
組み付くペザォン。離れ際にパンチの撃ち合い。ペザォンのパンチがヒットしている。また組み付き、残り10秒ほどでテイクダウン。

ホーン。
ジャッジは微妙。ペザォンが取ったかもしれない。Sherdogのジャッジは2者ヒョードル、1者ペザォン。
2R。いきなり大振りの右を繰り出すヒョードルだが、カウンターのタックルでテイクダウンを奪われる。ペザォンがハーフ。パウンドを落とす。サイドから上四方へ。逆のサイドに移行し、マウント!パウンド!ヒョードル俯せになりチョークへ。

また仰向けに戻る。パウンド。またチョーク!またマウントへ。またパウンド。チョーク。逃げてまたマウント。パウンド連打。

ヒョードル打たれるまま。止められるか。凌いでいたが、今度は肩固めへ。

完全に入っている。決まったか。しかし外れた。ハーフ。のこり1分。ヒョードル、逃げる力が残っていないか。ペザォンも攻め疲れがあるのか動きがない。ペザォン、ハーフからなんと膝十字。しかし抜けかけている。ヒョードルがアキレスを返すが、ペザォンは余裕。ホーン。
このラウンドは完全にシウバ。2ポイント差つくか。
右目が大きく腫れているヒョードルにドクターストップ。実況の勇み足。現地実況が「ストップされるかも」と言っていただけで、ストップじゃなかった。ただ止められてもおかしくないほどの右目の腫れ。


やはり止められた。2R終了ドクターストップでペザォン勝利。

歓喜のペザォン陣営。

ヒョードルインタビュー。

「距離感をつかめなかったのが敗因。もしかするとこれが最後の試合になるかもしれない。戻ってくるかもしれない。今後のことは神のみぞ知ります」
http://mmaplanet.jp/archives/1438454.html
MMA PLANETだと完全引退宣言。どちらが正しいのか不明。

敗れてもヒョードルコールを送る観客。

FIGHT STATS。打撃のヒット率ではヒョードルが上だったが。速いが大振りのパンチが結構入っていたように見えたが、ペザォンのガードに阻まれて威力が落ちていたのか。それとも年齢的な衰えなのか。
ヒョードル伝説完全終了。内容でも完敗。ヒョードルのパンチの切れは良かったが、2R序盤の大振りのパンチにあっさりタックルを合わせられたのは先週のKIDを彷彿させた。下になってからは体格差もあって全く逃げられなかった。
ここ数年、アルロフスキー戦からは、勝っても苦戦することが多かったヒョードル。「あれは苦戦じゃない。衰えていない」と擁護する声もあった。試合数の少なさから判断できなかった部分が大きかったが、今回の完敗を見ると、ペザォンが突如強くなったというわけでもないだろうから、やはりヒョードルが衰えたか、周囲のレベルアップに追いつけなくなったか、いずれかなのだろう。
結局ヒョードルも、ノゲイラやミルコと同じく、時代の波に飲まれてしまったか。アリスター戦が実現しなかったのは残念だが、アリスターに負けても「アリスターが強すぎるだけ」という印象が残ったかもしれないし、はっきりと皇帝の落日を見ることが出来て、これで良かったのかもしれない。
実質ヒョードル一人の商品で運営しているM-1グローバルはどうなるんだろうか。引退しないとしても、その商品価値は暴落。StrikeforceもそんなM-1と提携しているメリットはもうないだろう。

総評

ヒョードル最強伝説の終焉。いつか訪れるその瞬間を見るためにヒョードルを追いかけ続けてきたが、その瞬間が訪れてほしくないとも思っていた。勝ったペザォンが最強というわけでもなく、ランキング9位のペザォンに完敗するヒョードルというのが現実。残念だが、そういう冷酷な実力測定が行われることがMMAの魅力。ヒョードルも自分で衰えを実感している部分があったと思う。それなのによくこの厳しいトーナメントに出てきてくれた。しかしヒョードルの負けでトーナメントの興味は半減してしまったが。
PPVはさらっと2時間で終了。UFCもメイン5試合だけだけど、PPV前の2試合無料中継とか、早く終わった時の前座中継がある。リザーブ戦はレベルも低かったし、メインがヒョードルじゃなかったら不満に思ったかもしれない。今回はヒョードルの1試合だけに3,150円払ったようなものなので文句はないが。

*1:写真はすべてスカパーPPVより引用