日本の検索エンジン市場では、ヤフー検索の利用率が多いが、欧米ではグーグルの利用率がトップで、ヤフーは10〜20%にとどまっている。米国のコミュニティブログ・サイト「9to6」では、日本で、ヤフーが人気を誇っている理由について記している。

 インターネット上の視聴動向調査会社ネットレイティングスによると、日本の検索エンジンのシェアは、ヤフーが57%、グーグルが34.2%(2010年4月)。一方、米調査会社comScore によると、米国の検索エンジンのシェアは、グーグル64.3%、ヤフー18.8%(2010年12月)となっている。

 筆者は、ヤフージャパンは、多くの点で米国のヤフーよりも進歩しており、日本人のニーズに合ったサービスを提供することで成功していると指摘している。

 またヤフージャパンのサービスの特徴として、ブロードバンドサービスによる普及、オンラインショッピング、オークションサイトなどを挙げており、これらが特に日本人の間で広範囲に使われていると述べている。

 日本では、ヤフー・オークションが先行進出していたため、米最大のオークションサイトeBay(イーベイ)が日本では成功しなかったのは興味深い事実であると語っている。ヤフー・オークションはeBay(イーベイ)が米国で展開するサービスのほとんどを提供している。

 さらに、ヤフージャパンの人気の理由にウェブページの構成要素について挙げている。フロントページにはウェブサーフィンする人たちの興味を引くトピックが掲載され、日本企業に関するビジネス情報から、生活情報まで日本人に役立つありとあらゆる情報が詰め込まれており、随時更新されているのも、魅力の一つであると分析している。

 筆者は、ヤフージャパンのサービスは、米国のユーザーにとっては情報量がありすぎと思える一方で、日本の個人にとっては都合が良いようだと締めくくっている。(編集担当:田島波留・山口幸治)



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