情緒のかけらもないデカさ! 米チームがラボで巨大トンボの生育に成功

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情緒のかけらもないデカさ! 米チームがラボで巨大トンボの生育に成功
夕焼け小焼けの赤とんぼ~♪ ...とか歌ってる場合じゃないですよ!

米アリゾナ州立大のジョン・ヴァンデンブルックス博士(Dr John VandenBrooks)率いる研究チームが古生代の環境をラボで再現し、巨大なトンボの生育に成功しました。まさにリアル・ジュラシック・パーク。ラボ所在地は離れ小島じゃないけど。「そういえば人類をブーンと一掃できる獰猛な生き物が地球にはいないなあ」と思いついたんでしょうかね...。

なんでも古生代後期のトンボは翼幅最大約70cmもあって、バッサバッサと生きた獲物を求めて空を飛んでいたんだそうですよ?

そこに目をつけたチームは、昔の生育環境を再現してあげたら今のトンボもすくすく育ちまくるんじゃあるまいか...と考え、さっそくラボの空気中の酸素含有率を31%まで上げ(古生代の環境と想定される状態に近い。因みに今は約20%しかない)、その中で丹精込めて育ててあげたのです。そしたら、普通のとんぼより15%大きくなっちゃった、というわけ。

でも、一番苦労したのは空気の状態再現じゃなく、餌をやって大きく育てるところだった、とヴァンデンブルックス教授は話しています。なんせ生きた獲物しか食べないので。米国地質学会(GSA)の発表にはこうあります。;

トンボには餌なんてものはない。青年期は生きた獲物を捕獲しないといけない。そのためトンボにはヴァンデンブルックス博士の学部生のElyse Muñoz君とMichael Weed君が手から餌やりをしなくてはならなかった。

ご苦労様でございます...。

ヴァンデンブルックス博士はトンボだけでは飽きたらず、超巨大なゴキブリの養成にもトライしましたが、そちらは失敗に終わりました。ひとまず良かった良かった...いや~ただでさえ丈夫なゴキがあれ以上巨体になったら我々に明日はないですからね。

[GSA via The Register via Geekologie]

Kat Hannaford(原文/satomi)