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「さくらのクラウド」で障害相次ぎ、当面無償化

» 2012年03月22日 19時01分 公開
[ITmedia]

 さくらインターネットは3月22日、クラウドサービス「さくらのクラウド」で障害が相次いでいるとして謝罪した。解決のめどが立っていないとして、今月1日からさかのぼって当面の間、料金を無償化する。

 同社によると、昨年12月からストレージシステムに起因する障害が相次ぎ、昨年12月も1〜25日分について利用料金を無償化していた。今月初旬から、一定以上のアクセス負荷が発生した場合にストレージのパフォーマンスが低下する症状が起きているという。

  田中邦裕社長名でサイトに公開した報告によると、ストレージのパフォーマンス低下により、頻繁に負荷が増大する状況が続いている。改善のためにファームウェアアップデート作業を実施したものの、メンテナンス以降にも長時間の停止が発生した上、改善の効果も十分ではなかったという。ストレージメーカーとは根本的な解決に向けた努力を続けているものの、「誠に遺憾ながら現状は完全な解決の目処をご案内する事ができません」という。

 このため「課金をさせて頂ける状況ではない」と判断、3月1日にさかのぼって当面の間、利用料を無償化する。サポートや運用・開発体制は維持した上で、解決に向けて努力を続けるとしている。現在のストレージシステムとは異なる、根本的に設計を見直した新環境の構築も進めており、来月には新しい選択肢として提供できるよう準備を進めているという。

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