北の核実験場廃棄声明

小野寺防衛相「中・短距離含まれなければ意味ない」 日本として満足できず 

 【ワシントン=加納宏幸】北朝鮮が核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を中止すると決めたとの報道に関し、訪米中の小野寺五典防衛相は20日、ワシントンで記者団に「私どもにとっては満足のいくものではない。(日本が射程内の)中・短距離弾道ミサイルや核の放棄に触れていないのでは不十分だ」と語った。

 小野寺氏は「国際社会が求めているのは完全で検証可能な不可逆的な方法で全ての大量破壊兵器とあらゆる弾道ミサイルを放棄することだ」とした上で、「日本にとっては中・短距離弾道ミサイルの放棄がなければ意味がない」と断言した。また、北朝鮮側の今回の報道に関わらず、北朝鮮への「最大限の圧力」を維持する重要性を強調した。

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